個室(1)

「コースは」
「3時間で」
「2000円になります」

ここは個室ビデオBOX
僕のアルバイト先でもう2年目になる

「ではあちらの通路奥の6番の部屋で
お願いします」

専門学校に通ってる時からずっと清掃関係の
バイトをしていたがたまたま見つけた
このバイトが気に入ってずっと続けている

続きを読む

個室(2)

友達にはまだバイトのことを言っていない
女の子に万が一知られると困るので
秘密にしている

「清掃の仕事まだやってるのか」
「あっ あぁ」
「きついだろ 俺のとこに来ないか」

友達の矢口は専門学校の時の友達で
今は携帯ショップで働いている

続きを読む

個室(3)

「Hなのしかないの」
「当たり前でしょ」
「本当にここでしてるの」
「するためだもん」
「違うって 女の人もってこと」
「スリルがあるみたいよ」
「私無理かも」
「じゃあ やめる」
「もう入っちゃったし」
「興味あるくせに」

続きを読む

個室(4)

「これ」
「はい」
「いつもの人と違うわね」
「えっ はい」
「新人さん?」
「いえっ もう2年ほどやってます」
「若いわね」
「はい まぁ」
「この辺の人」
「いえっ 違います」
「よかった」

そのおばさんが選んだものはSMものばかりだ

続きを読む

個室(5)

「・・・」
「コースはどうしますか」
「1時間で」
「1000円になります
別のものに借り替える場合は
受付まで全部持ってきてくださいね」
「・・・」
「それでは3番の部屋でお願いします」

「えっ」

最初からいた若い男の客は
女性とすれ違ってびっくりして声をだした

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「個室-女性専用タイム-」 Kindle電子書籍発売中!

ブログで連載しておりました「個室」の
電子書籍の販売を開始しました

タイトルを「個室-女性専用タイム-」に変更しました
(2015/03/05 更新)



※表紙画像をクリックすると
Amazonの販売ページにジャンプします

全3巻での販売も行っておりますので合わせてよろしくお願いします
「個室-女性専用タイム-」第1巻 無料キャンペーン!
(2015/03/07夕方~2015/03/12夕方まで)

こちらの電子書籍は専用のkindleタブレットだけではなく
お持ちのスマートフォン・タブレット(Android/iPhone/iPad/iPod touch)PCでも
kindleアプリを無料でダウンロードしていただくだけで読むことができます

-本文抜粋-

カランコロン

「ほらっ ここよ」
「うわっ すごく狭いわね」
「部屋も狭いからびっくりしないでよ」

実は最近女性客が増えている
雑誌に個室ビデオの店のことが載ってたようで
怖いもの見たさで来店するのだ

時間帯は客の少ない開店時間の10時から
15時あたりを狙ってやってくる
今まではその時間帯に好きなAV女優の
DVDを見ながらのんびり働いていたのに
そうもいかなくなった

「Hなのしかないの?」
「当たり前でしょ」
「本当にここでしてるの?」
「するためだもん」
「違うって 女の人もってこと」
「スリルがあるみたいよ」
「私無理かも」
「じゃあ やめる?」
「もう入っちゃったし・・・」
「興味あるくせに」

部屋ではヘッドフォンをしているので
わからないかもしれないが
今も20代くらいの男がひとり入っている
女性の声が聞こえたら僕なら
ちょっとしぼんでしまうかもしれない
そもそも店内はいつもは静かなのだ

「どれにする」
「自分で決めなさいよ」
「あんまり見たことないもん こういうの」
「じゃあ 私はこれと これと」
「うわっ 激しい」
「何言ってるの 乙女じゃあるまいし」

-以上-

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