≪最新作≫「鬼の女房に鬼神の亭主」 Kindle電子書籍発売!

「鬼の女房に鬼神の亭主」の電子書籍の販売を開始しました

浮気を容認する夫婦と隠れて浮気する夫婦の対比を描いた作品です
是非お楽しみください

こちらの作品は電子書籍限定の書き下ろし新作小説です
(ブログにて序盤のみ近日公開します)



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こちらの電子書籍は専用のkindleタブレットだけではなく
スマートフォン・タブレット(Android/iPhone/iPad)・パソコンでも
kindleアプリを無料でダウンロードしていただくだけで読むことができます

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鬼の女房に鬼神の亭主(1)「これからはお互い浮気も楽しんでいかないか」

「これからは2人の幸せだけを考えて
生きていこうな」
「う、うん ごめんね あなた」


水本美香 34才 結婚5年目

子供が産めない女性がいることは知っていたが
まさか自分がそうなるとは思いもしなかった


夫は和明 37才 生花店勤務

将来的には独立して店を開業する予定で
そのために貯金もしている


夫とは世界のバラ展で出会った

私はコンパニオンとして働いていたが
夫が声をかけてきたのだ

ナンパされることには慣れていた
大学生の頃からのコンパニオンのバイトを
していたからだ

来場者だけじゃなく主催者のお偉いさんも
お酒の場に呼んでくれたりした

私は基本的に断ったことがない

いろんなチャンスを得るために
体を絞って露出の多い服で会場にいるのだから
当然のことだ

ただ20代後半になって声をかけられることが
明らかに少なくなっていた

夫は情熱的だった

私の体だけが目的じゃないことはすぐにわかった

はじめてのデートの時から
人生を共にしたいと延々と夢を語っていた


「結婚しよう」
「う、うん」


自分の旬が過ぎているのはわかっていたので
20代の間に結婚しておきたい気持ちが
どこかにあったのは間違いない

見た目は友達に紹介するには悪くないが
私は筋肉フェチなのでもの足りないところもあった


「あっ あぁ~」


私よりも先にイってしまうのも不満だったが
性欲は旺盛だったので回数でカバーしてくれた


「婚約指輪の代わりにこの花束を」


フラワーデザイナーなどいろいろと
花の資格を持っているので
本格的な花束を記念日の度に贈ってくれた

私は花にそこまで興味がないので
もらった瞬間は嬉しかったが
どちらかといえば母が喜んでいた

私がもらった花は次の日には家に飾られた



「美香」
「何?」
「勘違いしないでほしいんだけどさ」
「うん」
「これからはお互い浮気も楽しんでいかないか」

普通の妻なら怒りそうな発言だが
私の気持ちは全く逆だった

「そうね でも子供は作らないで」
「当たり前だろ そんなことになったら
全財産を君に慰謝料として渡すよ」
「ウフフッ それなら安心だわ
女なんかより夢の方が優先だもんね あなたは」
「美香の幸せが最優先だよ」
「うれしい」

「もう相手がいるんじゃないでしょうね」
「いない いない そうだ 浮気相手は
写真付きで報告するっていうのはどうだ
あと会ってる場所とかも」
「浮気アルバムでも作っちゃう?」
「いいね」

何だか楽しくなってきた

倦怠期でもないのにこんな刺激的なことを
言い出すなんて・・・私は夫を見直した

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鬼の女房に鬼神の亭主(2)浮気がしたくて提案したわけじゃない

浮気がしたくて提案したわけじゃない

私は勝手に自分が種なしだと思い込んで
他の男に寝取らせるのも悪くないと
小説やAVを頻繁に見るようになっていた

その世界にハマってしまっていたのだ

AVは花卉市場に向かう国道沿いにある
24時間営業のDVD鑑賞の店で見たりしている

ネトラレやネトラセは最近ブームのようで
かなりな数の作品が置いてある

AV女優を頭の中で妻に変換する

同僚や父や知らない男に元カレと
いろんなシチュエーションがあるがどれもいい

自分とする時よりも興奮してる妻を想像すると
本当にたまらない


「あぁ 美香 美香」


そうだ 家に連れ込むこともありにして
浮気相手との行為を撮影させてもらえば
店でわざわざオナニーすることもない

他の男に抱かれたあとの妻をイカせたい

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鬼の女房に鬼神の亭主(3)「私が原因だったの 子供が出来ないのは」

「今週土曜日集まろうか」
「私は大丈夫だけどみんなは大丈夫かな」
「いいじゃない 私たちだけでも」
「もちろん いいけどさ」

高校ではチアリーディング部に所属していたが
今でも地元に残ってる部員で集まったりしている

私と同世代がほとんどだが後輩も何人か来る
一緒に大会に出たメンバーなので絆が強いのだ

不定期開催なので先に用事が入ってると
参加出来なかったりするが私は今のところ皆勤賞だ
遅れてでも顔を出すようにしている

幹事は部長だった畠山依子で
自分が集まりたい時に召集をかける
ペースとしては年に5、6回といったところだ

全体じゃなくてもそれぞれ仲良くしてたりする
結婚してるかどうかとか子供がいるかどうかで
自然とグループ分けされている

「百合子には美香が連絡してよ」
「ハハハッ わかったわ」

野口百合子

高校の後輩と付き合ってそのまま結婚した 
息子がひとりいる 

実は小学校時代に私は百合子をいじめていた

高校の時は一番仲がよかったりしたが
内心どう思われてるかわからない


「ごめんね 小学校の時は・・・」
「もう気にしてないよ」


一応高1の時に謝った

中2の時に私もいじめを受けて改心し
今があるという感じだ


部長が百合子だけ私に任せるのには理由がある
前回の飲み会でケンカしたまま別れたからだ

酔うと人が変わる百合子が暴言を吐いた


「部長って あいかわらずだなぁ」
「何がよ 百合子 生意気ね」
「だって・・・」


暗黙の了解として触れてはいけない話題は
部長の胸のことだ 合宿の時に見たことがあるが
全く膨らみがないといってもいい


「あっ・・・」


視線が胸にいってたらしく
部長が百合子に飛びかかったが
2人とも泥酔してたので大事にならずに済んだ


「百合子 帰るわよ」
「美香だって思ってるくせに」
「勝手に話を作らないでよ 酒癖が悪いんだから」


百合子はお酒が弱いことを自覚しているので
毎回ウーロンハイ1杯にしてたはずなのに
その日は何を思ったかワインまで飲んでいた



「もしもし 百合子」
「あっ 美香 どうしたの?」
「集まろうってさ」
「ちょっと気まずいな 部長怒ってるんでしょ」
「ちゃんと謝りなさいよ」
「もちろんだよ でも電話も出てくれないから
あれっきりなんだよね」
「ハハハッ そうだったんだ
それと飲み過ぎは厳禁だからね」
「うん」

子供が出来ないということは
みんなに告白するつもりだ

秘密にしていてもいいが子供が欲しいと
言い続けてきたので隠すのにも限界がある

その前に百合子に話すことにした

「そうだ 病院どうだったの?」
「それがさ・・・ダメなんだって」
「えっ どういうこと?」
「私が原因だったの 子供が出来ないのは」
「・・・」
「みんなにも会った時に話すつもりよ
会う度に子供はまだって聞かれるのはつらいし」
「美香・・・」
「うらやましいな 百合子が」

電話越しに進くんの声が聞こえてくる
旦那さんと遊んでいるようだ

「じゃあ 土曜日いつもの店で」
「うん わかった」

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鬼の女房に鬼神の亭主(4) 私は意地の悪い女だ

「どうしたの うれしそうだけど」
「そんなことないわよ 進 もう寝る時間よ」
「まだ遊ぶ~」

私は意地の悪い女だ

美香を見返すために今まで生きてきた

いじめられていた頃のことは
今でも鮮明に覚えている

何度も死にたいと思った

小4から小6までいじめに遭っていたが
その首謀者が美香なのだ

美香の知らないところでもいじめられて
心身ともに限界を超えていた


「ねぇ 引っ越し先だけどさ
美香の市営住宅でもいいかなって」
「小学校も近いし悪くはないけど
商店街の近くがいいって言ってなかったっけ
それにマンションでもないし」
「進が学校に行ってる間とか
時間が出来ちゃうでしょ 退屈するかなって
マンションを買うのは先でもいいし」

今は1DKの社宅暮らしだ
慣例として子供が小学校に上がるタイミングで
みんな引っ越していく

「僕はどこでもかまわないよ」
「守くんはあいかわらず優しいな」
「先輩・・・」
「ウフフッ」

進の前ではパパママと呼び合うが
2人きりになれば守くんと先輩だ


夫と結婚したきっかけも美香だった

高校の時は美香とクラスも部活も同じで
ずっと一緒にいたのに私に告白してくれたのだ


「先輩・・・僕と付き合ってください」
「えっと・・・」
「あっ 2年3組の野口守です」
「どうして私に?」
「チアリーディング部をのぞきに行った時に
ひとめぼれしちゃって」
「ウフフッ うれしいわ」
「今日こそと思って」
「好きな人もいないし いいわよ 付き合っても」
「本当ですか!?」


美香より先に彼氏を作ることが
私にとっては重要なことだった


「私 2年の男子に告白されちゃった」
「えっ・・・どうするつもり?」
「もうOKしちゃったよ 好きな人もいないし」
「百合子 すごいね」
「一緒に帰れなくなるかもしれない」
「う、うん」


美香のまさかという表情を見て
心がスカッとした


「土曜日にまたチアの集まりがあるから」
「仲がいいなぁ」
「進のことよろしくね」
「僕も今週は仕事だからお母さんに来てもらうよ」
「また困らせないかしら」
「ハハハッ それも含めて楽しんでるって」

義父母は長男夫婦と同居しているが
向こうの子供はもう中学なので
ほとんど話もしないらしい

特に義母はうちに来るのを楽しみにしている
ただそんな義母にいたずらするのが進なのだ

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鬼の女房に鬼神の亭主(5)野口先輩 ずっと好きだったんです

「真由 土曜日はフルコースで楽しもう」
「本当?」
「あぁ」

上田真由 32才 未婚

彼女は高校の後輩で6年前から浮気している
ちょうど妻が妊娠していた時に再会した


「野口先輩 ずっと好きだったんです」
「まさか・・・」

高校時代にバレンタインのチョコを
もらったりしてたが本気だとは思わなかった

「一度だけでいいんです 私を抱いてください
まだ誰とも・・・」

再会した時はまだ処女だった

「じゃあ ホテルにでも・・・」
「ひとり暮らししてるので部屋に来ませんか?」
「実家はこの近くだろ」
「父の転勤でもう両親はここにはいません」
「兄弟はいないのか」
「姉がいるんですけど結婚してここを離れたので」
「そっか」

ただ高校時代の知り合いに見られるとまずい

「ただ・・・」
「本当に一度だけでいいんです」

芸能人でもないのに黒いサングラスまでして
タクシーで彼女のマンションに向かった


妻には手や胸でしてもらっていたが
その日はとにかくムラムラしていて
浮気することへの罪悪感よりも性欲が勝っていた

ぶち込みたくてたまらなかったのだ


「上田さん じゃあ・・・」
「真由って呼んでください」
「あぁ 真由・・・」

キスを飛ばしてパンティを脱がし
いきなり指を這わせていった

「先輩・・・」
「あぁ ゴムは着けないとな」
「はい これ」

ちゃんと用意してあった

それを素早くつけて処女の穴に・・・
彼女もすでに興奮していたので十分濡れていた

「あっ・・・」
「痛いのか 少しガマンしてくれよ」
「は、はい あんっ あぁ」

妻よりも締まりがよくて
あっという間に限界に達した

「あっ あぁ~」


「うれしい」

彼女は涙を浮かべながらそう言った


その一度きりという約束を破ったのは私だった

「また来ちゃったよ」
「えっ・・・ウフフッ」

驚きながらもすぐに笑顔で迎え入れてくれた
それからは時間を作っては彼女の部屋に通った



「普通のデートもしたいって言ってただろ
昼間は一緒にサッカーを見に行かないか」
「たくさん人もいるしテレビ中継も・・・」
「逆に多すぎてわからないって
まぁ 変装はしようと思ってるけど」
「じゃあ 顔にペイントもしましょ」
「そうだな」

妻が会社の休みについて無頓着でよかった
今週土曜日は先月の休日出勤の代休なのだ




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