女教師の孤独(1) 「横島先生 おはようさん」

どうして私はこんなに孤独なんだろう


「おはようございます」
「はい おはよう」

学校というところはある意味
社会と切り離されて存在している
そこで働く教師という職業もだ

「横島先生 おはようさん」
「おはようございます」

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女教師の孤独(2) 「お姉ちゃん・・・」

5年前 実の弟のヒデヒコが
ひとり暮らしの私の部屋に急に
訪ねてきて住みついた時期があった

両親とは死別してるので
弟は私にとって大切な家族だ

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女教師の孤独(3) 「戸田くん静かにして」

「ハハハッ こいつ泣いてるぜ」
「戸田くん静かにして」
「うるせぇよ ババァ」

まわりの生徒も無関心を装う
ターゲットにされたくないのだ
もちろん私もそのひとりだ
マニュアルのように時々注意する

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女教師の孤独(4) 「約束は出来ないよ」

「教育上よろしくないですね」
「いえっ もう中学3年生ですし」
「あいつとの会話はエロばっかですよ
離婚してほとんど口も聞いてくれなく
なったんだけどこれのおかげで」
「はぁ・・・」

こんな親子関係もこの世に存在するのか

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女教師の孤独(5) 「シンゴまた苦情がくるぞ」

「先生はあんな感じでしょ」

父親が指さした先のポスターを見ると
確かに私のハダカに近いものだった

「ハハッ そんなことは」
「当たりでしょ まぁ服の上からでも
多少はわかるもんね でももったいないなぁ」

酔っているからか父親の目が
だんだんエロくなっていくように感じた
早く帰らないと・・・

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女教師の孤独(6) 「危ないじゃないですか」

「どうでした?」

宇野先生が心配して声をかけてきた
戸田くんの父親のことを大きいと思ったが
さらに背が高そうだ
私は160cmもないので
背の高い人はうらやましい

「一応会えました」
「どんな人なんですか」
「う~ん 似てるかな 戸田くんと」
「危ないじゃないですか」
「まぁでも戸田くんのことを
大事に思ってるので安心しました」
「親の心は持ってたってことですね」
「はい」

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女教師の孤独(7) 「いじめですよね」

「今日突然学校に来なくなった理由って
何かわかりますか」
「いえっ でも先生はご存知なんでしょ」
「あっ えっと・・・」
「いじめですよね」
「すいません ここ最近エスカレートしてて」
「おとなしい子だから狙われるんでしょうね」
「何とも言えないです 生徒同士の
やりとりをすべて把握してるわけではないので」
「友達でもいればねぇ」

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女教師の孤独(8) 「自分で消しなさい」

「小山くん これってもしかして」
「先生・・・」
「いいじゃない そんな年頃だし」
「でも・・・」

奪い返すのかと思ったら
そこまでじゃないようだ
なので興味本位で再生ボタンを押してみた

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女教師の孤独(9) 「友達になれば」

「友達になれば」
「えっ」
「戸田くんも友達いないでしょ」
「そんなこと・・・」
「逆らってもさ 小山くん以外の人が
いじめられるだけだと思わない?」
「そうだと思う」
「でしょ みんな小山くんに感謝してるのよ
今日なんかビクビクしてたもん」
「そうなんだ」

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女教師の孤独(10) 「盗撮も犯罪ですよ」

「全部映ってるんですよ ここは
警察呼びますよ」
「いいですよ これだけずっと話してて
逆におかしいでしょ 今さら」
「そんなことよく言えますね」
「お堅いなぁ まさか先生なの?」

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Author:北条光影

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