訪問介護士@宮園純子(1)「もっと安いアパートに引っ越しするか」

「純子 すまん 会社辞めてきた」
「はぁ・・・あなた どうしたのよ
ずっと大丈夫だったのに」
「ハハッ 病気が再発したのかもな」
「笑い事じゃないでしょ もう」


宮園純子 59才 150cm 60kg

夫 信雄 61才 166cm 54kg

結婚生活32年 音信不通の息子がひとりいる

家は家賃4万のアパート【あずみ荘】103号室

息子が家を出た後にここに引っ越してきた

貯金は現在40数万円
 
安月給とはいえお金が残ってないのは
息子を無理して大学まで行かせたからだ


「もっと安いアパートに引っ越しするか」
「ううん 私が働くわ」
「いやっ・・・お義父さんと約束したからな」
「ウフフッ それは覚えてるのね」


結婚の時に夫は父に私を働かせないと約束したのだ
それというのも元々いい加減な性格で仕事を転々としていた 

息子を妊娠しなければ結婚はしてなかったかもしれない
付き合ってすぐの行為で出来てしまったのだ


『あっ あぁ あぁ~~~~~~
ふぅ 見てくれ こんなに・・・最高だよ』


夫にとってはじめての女だったが
私はすでに2人の男と経験していた

コンドームのザーメンの量を自慢する夫に苦笑しながら
年上なのに可愛い男だなと思った

そして2回戦、3回戦 私が眠ったあとも夫は楽しんでいた
いい加減とはいえわざと中出ししたわけではない
たまたま出来てしまったのだ



「すぐに仕事見つけてくるから」
「もう若くないからそんなに簡単に見つからないわよ」
「最低でも年金もらうまでは働かないと」
「わかってるなら辞めないでよ もう ウフフッ」
「おまえじゃなかったら追い出されてるな」
「そうよ」
「純子・・・」


性生活は最近月に2回ほどに減ってしまった

一緒にオフロに入ったり胸を揉んできたりはするが
挿入射精まで至るのは本当にまれなのだ


「もっと元気になって」
「すまん・・・」
「じゃあ」
「あぁ 今日はイクまで舐めてやる」


「あんっ 信雄さん あぁ~ん あっ あぁ~~~~」



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訪問介護士@宮園純子(2)「仕事よりもこっちが元気になる方がうれしいんだけど」

「いつの間に勉強してたんだ」
「はじめたのはあの子が大学に行くって言った時よ
結局お父さんにお金借りたけど」


内容は忘れてる部分もあるが図書館にも通って勉強した


「本当に働くのか」
「雇ってもらえるかわからないわよ 資格もないし
でもちょっと楽しみだわ」
「純子をはじめて見たのは働いてる姿だったんだよな」


出会いは倉庫バイトで偶然同じレーンになったからだ
ハゲたおじさんが多かったのもあるがカッコよく見えた


「私もよ あの時はカッコよかったのに」
「今はダメか・・・ダメだよな」


昨夜の不発を気にしてるようなので
夫の股間をさすってあげた


「疲れてるからよ 私が仕事するようになったら
休めるし回復するはずよ」
「来週くらいから俺もまた仕事探しはじめるよ」
「仕事よりもこっちが元気になる方がうれしいんだけど」
「純子・・・」


ブチュッ チュッ チュッ


熟年夫婦でこんなにキスの回数が多いのは珍しいはずだ


「じゃあ 富田さんのところに行ってくるわ」


富田里美 64才 あずみ荘 201号室

アパートで一番の古株で入居してすぐに仲良くなった
平日はほぼ毎日のように富田さんの家で井戸端会議をしている
買い物も一緒に行くことが多い


「あぁ 俺は清水とあけぼので飲んでくる」
「ウフフッ 9時までに帰ってこない時は迎えに行くから」
「頼む」


清水さんは辞めた会社で一緒だった人で
何度か家で一緒に飲んだことがある
夫よりも年下で性格的に似ているのかずっと仲良くしている

5年前に会社を辞めて今は親戚の会社で働いている
枠があればそこで夫を雇ってもらいたい



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訪問介護士@宮園純子(3)「浮気するくらい元気だったら私も全然気にしないかな」

「あれっ 今日は誰も来てないんですか」
「さっきまで佐々木さんがいたんだけど
娘さんからの呼び出しで帰っちゃったの」
「また嫁姑戦争がはじまったんですね」
「間違いないわ」


佐々木香織 55才 千野団地C棟404号室

娘はとなり町に嫁いだばかりだが親離れ出来てないので
何かあるとすぐに呼び出される


「そんなことより・・・」


富田さんに夫が仕事を辞めたことなどを報告した
今では実母よりもうちに詳しいはずだ


「本領発揮じゃないの 純子さんの昔話は聞いてたけど
何だかんだ真面目に働いてるから疑ってたのよ」
「ウフフッ ちょっと懐かしくって」
「お気楽よね まぁでも仕事が見つからないんだったら
市に申請して千野団地に移るのもいいかもね」
「それもいいですけど私が働こうかなって」
「純子さんが!?だってそれはないって言ってなかったっけ」
「そうなんですけど・・・」


夫を休ませたい理由を打ち明けた


「そんなに回数減ってたのね 最初に聞いた時は
週2回はしてるって・・・月2回ってうちよりも少ないわ」
「今でも週1回はしてるんですか」
「少なくてよ」
「わぁ 70才で現役なだけでもすごいのに」
「私以外にも手を出してる可能性もあるくらいよ
別にもう気にしないけど」
「浮気するくらい元気だったら私も全然気にしないかな」
「そうよね ハハハッ」


久しぶりに富田さんと2人なのでさらに性生活の話を続けた


「でも毎日のようにキスはしてくれて・・・」
「何々 のろけ話でもはじめるつもり 
今さらキスなんてされても別にうれしくないけど」
「富田さんのところはどんな風なのかなって」
「前に言った気がするんだけどムラムラしたら
お互いパンツを脱がすことにしてるの わかりやすいでしょ」
「それですぐに・・・」
「そうよ 濡れてなくてもあの人はお構いなしだし
私はちょっと努力するけどね ウフフッ こうかな」


富田さんの手の動きがイヤらしい
肛門をさわりながらシゴいてる手つきだ


「ハハハッ 最近はいつしました?」
「何だかこういう話してると若返るわね
先週の金曜日かな 酔って帰ってきて脱がされたわ
私は先に寝てたんだけど起こされてね」


旦那さんを知ってるので生々しい


「普段は早漏じゃないのにすぐにドピュピュピュよ」
「うわぁ」
「そのせいで寝れなくなったから囚人モノのピンク映画を
観ちゃったわ これなんだけど」


デッキの上にあったビデオテープを見せてくれた


「こういうのあるんですね」
「最近はアダルトビデオがあるからピンク映画なんて
観ないだろうけどこっちの方が興奮するわよ 特に女は」
「わかります」
「今度みんなで観ましょうよ 佐々木さんとか
むっつりスケベだからハマりそうだし」
「ウフフッ でも娘さんのことでそれどころじゃないでしょ」


軽くエロ話をすることはあるが他人の話題のことが多い
別に避けてるわけではなく噂話が好きなのだ



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訪問介護士@宮園純子(4)「こういうことは反則なんだけど自腹で・・・」

「正直人手不足でね すぐにでも来てもらいたいんだ」
「まだ資格は・・・」
「働きながら取ってくれればいいよ 費用も補助するし
そうだな 1年勤めてくれたら費用は全額うちで持つから」
「本当ですか」
「それでいつから働けそうかな」


【さくらサービス】(訪問介護・訪問入浴)


面接してくれた社長は気さくで話しやすい感じだが
明らかに疲れてる様子だ


「じゃあ 来週からで」
「本当かい 最初は訪問入浴の助手をメインで
してもらうけどかまわないよね」
「はい」
「あっ もしかしてこのあと他のとこも面接に行くのかい」


このあとふたつの会社の面接に行く予定がある


「はい 早めに決めたかったので」
「そうだな こういうことは反則なんだけど自腹で・・・」


社長は財布からお札を抜いて差し出した 5万円だ


「これで何とか断ってもらえないか
条件は他のところも同じようなもんだから」
「あっ・・・はい わかりました」


面接に来ただけで5万円もらえるなんて思ってもいなかった


「じゃあ 月曜日 印鑑とマイナンバーカード持ってきて」
「はい よろしくお願いします」


言われた通り他の会社の面接を断って買い物に向かった



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訪問介護士@宮園純子(5)「ポックリはいいけど俺より先に逝くのはなしだからな」

「ねぇ このお金で温泉旅行にでも行きましょうよ」
「温泉か 3人で行ったのは・・・20年以上前だな」
「ウフフッ あの子 今頃どうしてるのかしら」
「まぁ 元気にしてるだろ」


息子は出て行ってから年に1回は連絡が来ていたが
どんどん減って最近話をしたのは4年以上前のことだ


『元気?』
『う、うん あんたは』
『元気 じゃあ 父さんにもよろしく』


こっちから電話しても全然出てくれない
メッセージの既読はつくので無視してるだけのようだ

音信不通になった理由は全く見当がつかないが
そもそも会話らしい会話はなかったので
少し寂しいが受け入れている
結婚相手でも見つければ連絡してくるだろう


「週末はちょっと高いな」
「全部使えば大丈夫でしょ」
「さすがにもったいなくないか」
「じゃあ レンタカーじゃなく電車で行きましょうか」
「いやいやっ それは疲れるって」
「ウフフッ そうよね」


車はこっちに引っ越してきたタイミングで手放したので
お互いしばらく運転していない


「介護って大変そうだな」
「将来的にあなたの介護をすることになるんだし
練習になるわよ」
「いやいやっ 俺はポックリ逝くから」
「ウフフッ 私もポックリがいいわ」
「ポックリはいいけど俺より先に逝くのはなしだからな」
「わかってるわよ」


夫に愛されてるだけで貧乏なんて平気になる
女なんて単純な生き物なのだ


「純子・・・」


仕事をしてない分の力を私に使ってくれるなんて・・・


「信雄さん・・・」



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訪問介護士@宮園純子(6)「息子さんに体拭いてもらってるんでしょ」

「宮園純子です 今日からよろしくお願いします!」


温泉旅行で心も体も軽くなったので
初出勤の日は元気がみなぎっていた


「私がリーダーの伊藤で運転手は矢野くん
まぁ 仕事はしながら覚えてくれればいいから」
「はい」
「じゃあ 今日は準備終わってるからすぐに出ましょ」


会社の前に泊まっていたバンに乗り込んだ
リーダーの伊藤さんも矢野くんも若々しい


「最初のお宅は70代の女性で2年以上使ってもらってるから
特に注意することはないわ ヤセてるしね ウフフッ」
「何件くらい回るんですか」
「とりあえず2件は確定してて早く終わったら
他のチームの手伝いに行くことになると思うわ」


会社の前に5台のバンが停まっていたので
5つくらいのチームで回ってるようだ
顧客優先なので全体朝礼はないらしく
他のチームのスタッフとは挨拶すらかわしてない


「到着よ じゃあ 行きましょ」
「はい」


リーダーに言われたことを次々とこなしていく


「伊藤さんってリーダーの中ではやりやすい方ですよ」


道具を取りに車に戻ると矢野くんが声をかけてきた


「そうなんですね」
「今まで一緒に回ってた人は別のチームに行ったんですけど
辞めないか心配で」
「リーダーによってそんなに違うんですか」
「社長が一番優しいですけど他は結構スパルタで
辞めるなら早く辞めてほしいって考えだから」
「あぁ そういうことですね」


はじめての訪問入浴は思ってたより楽に進んだ
リーダーは慣れた手つきで話しながら洗っていく


「あぁ 気持ちいいわぁ 毎日でも来てもらいたい」
「息子さんに体拭いてもらってるんでしょ」
「最近は忙しくて週に1回くらいだもん」
「忙しい方がいいじゃないですか
もし出世したらもっと頼んでって言ってください」
「商売上手ね 社長さんでもないのに」
「ウフフッ 宮園さん そっち持って」
「はい」


リーダーが洗いやすいように体を持つ役割が私だ


「ありがとうございました」


はじめての現場をミスなくこなせてホッとした


「じゃあ 早いけど昼食にしましょ 次は1時だから」



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