義母ほぐし(1)「みんなで弱点を言い合いましょうよ」

「みんなで弱点を言い合いましょうよ」

「何なの それ」
「じゃあ 伸ちゃんから言ってみて」
「あっ うん」
「あんた まだ伸ちゃんって呼んでるの 全く」
「あっ そうだった もう癖になっちゃってて
あなたとか伸吾さんって呼ばないとね」
「うちではいいけど外では本当にやめなさいよ
特に店に来るときは気をつけてね」
「はいはい」


佐々木伸吾 24才 惣菜店【わかくさ】店員

新婚 婿養子 妻とは元々家庭教師と生徒の関係


妻 美佐 32才 塾講師

父親を急病で亡くし跡継ぎ候補を
探していたところで僕が選ばれた
 
初体験の相手で性教育してくれた恩人

今でも妻には元生徒だった年下のセフレが何人かいる
僕は了承してるどころかアリバイ作りにも協力している


義母 優子 60才 惣菜店【わかくさ】オーナー

父子家庭で育った僕にとっては
義理とはいえはじめての母親という存在

一緒に働いているが嬉しくて仕方ない


「僕は・・・頭が悪いことかな」
「それって私の教え方が悪かったことになるじゃない」
「その通りでしょ 塾講師になったのだって・・・」
「それ以上は言わないで」


家庭教師としての評価が悪いので依頼がなくなり
塾講師をせざるを得なくなったのだ

働かなくても暮らしていけるが専業主婦になるつもりはなく
50才になるまで絶対に惣菜店では働かないと宣言している


「私は昔からカラダがかたいのよ 美佐は似なくてよかったわ」
「そうだったんだ」
「あんた 母親には全く興味ないのね」
「だってお小遣いくれるの お父さんだったんだもん」
「ハハハッ」

「それで美佐は何なのよ」
「う~ん 男にモテ過ぎるところかな お母さんと違って」
「ケンカ売ってるの?」
「じゃあ モテたことあるの? ねぇ ねぇ」
「・・・」
「私のこと妊娠しなかったらお父さんとだって・・・」
「それは言いすぎだよ」
「あっ 今 お母さんの味方したわね~」
「ウフフッ モテちゃったわ 伸吾くん ありがとね」
「いやっ ハハッ」


妻と義母の小競り合いはいつものことで
僕がどう仲裁するのかを2人で楽しんでる感じだ

あまり義母の味方ばかりしていると
相手してくれなくなるので加減はしている


「そんなことより明日のキャンプの準備は終わってるの?」
「もちろんよ 伸ちゃんに全部やってもらったもん ね~」
「うん」


妻は塾が主催するキャンプに行くことになっている
勉強もするが遊びを半分取り入れたイベントなのだ



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義母ほぐし(2)「うるさいのがやっと出かけたわね」

「じゃあ 伸吾さん お母さん 行ってきま~す!!」


妻は二泊三日のキャンプに出かけた

珍しく店に顔を出したのは童貞狩りの期待で
テンションが上がってるのだろう


「うるさいのがやっと出かけたわね」
「ハハッ でも伸吾さんって呼んでくれてよかったです」
「あらっ そういえば呼んでたわね」


「おつかれさま~ 銀行の前で美佐ちゃんに
会ったんだけど何だかご機嫌だったわね」
「毎年恒例のキャンプよ」
「もう そういう時期なのね あぁ また年を取っちゃうわ」


津田和子 66才 惣菜店【わかくさ】店員 料理名人

亡くなった義父と津田さんが店の味を守っていた

義母と僕はまだ津田さんに料理を学んでる立場で
毎日味の最終チェックをしてもらっている


「もうだし巻きは大丈夫みたいね 覚えが早いわ」
「ありがとうございます」

「ひじきの煮付けはどうかしら?」
「これは・・・」


店に出始めて義母は2年目で僕は半年ほどだが
すでにひと通り作れるようにはなっている

ただ【わかくさ】の味になってないと
常連客を納得させられないのだ


「ごはんも炊けたしお弁当を作って
あとは豚汁の準備ね」
「はい」


営業時間は11時から19時 日祝休み

一番忙しいのは午前中の準備で
開店してからは昼食の時間帯以外結構余裕がある


「いらっしゃいませー」



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義母ほぐし(3)「アイスの実がいつもより美味しいです」

「美佐もいないし外食でもしましょうか」
「いいですね」
「今日はどこにする この間は私が決めたから
伸吾くんが決めていいわよ」


先月妻が大学生のセフレの家に泊まりに行った時は
うなぎを食べに行った


「カレー食べたいんですけどいいですか」
「もちろんよ どこにする」
「駅の向こうに新しい店が出来たみたいで
友達が美味しいって」
「そうなのね 知らなかったわ 
じゃあ 小野カレーのライバル店になるわね」
「はい そうみたいです」


小野カレーは昔から地元で有名な店で
チェーン店が近くに出来たことがあるが
逆に撤退させたくらい人気なのだ


店の戸締りをしてから義母と歩いてカレー店に向かった


【ショックカレー】

激辛・鬼盛りと大きく書かれた看板がかなり目立っている
8時前だが店内はほぼ満席だ


「テーブル席がちょうど空いてよかったわ」
「そうですね」
「それにしても若い人ばっかりね」
「食べっぷりではお義母さんも負けないでしょ」
「ウフフッ もちろんよ」


義母が大食いなのは結婚してから知った
見た目でもある程度わかるが予想を超えていたのだ


「僕はチキンカツカレー400 辛さは・・・Dで」
「はい」

「私はそうね この鬼盛りスペシャルもらうわ」
「辛さはどうしましょう」
「Bでいいわ  中辛くらいでしょ」
「ノーマルで辛めなのでAにした方がいいと思います」
「そう じゃあ Aにするわ」


辛いのは僕の方が得意だ


「一瞬びっくりしてましたね」
「店員さんよりもカウンターの男の子がこっちを見てたわ」
「ハハハッ 鬼盛りって1000ですもんね
さらにカツから何から見た目がすごいですし」


しばらくするとカレーが運ばれてきた
メニューの写真に負けないくらいの迫力だ


「これは小野カレーに勝てるかもね」
「テレビの取材殺到しそうだなぁ」
「あとは味ね じゃあ 早速・・・美味しい!!」
「じゃあ 僕も・・・辛い!! うわっ 美味しい!!」


わかくさでも月に数回カレーを出すことがあるが
万人受けする野菜多めの家庭の味なので正直物足りない

ただ豚汁もそうだが汁物が売れ残ることはないので
常連客にとっては食べ慣れた味で好評なのだ


「はぁ はぁ」
「お義母さん 汗がすごいですね」
「はぁ はぁ 伸吾くんも珍しく汗かいてるじゃない」
「ふぅ これはヤミツキになるなぁ」

「トンカツもこの肉厚よ 脂身が最高だわ」

「お先です はぁ 早くアイス食べたい」
「ちょっと待っててね アイスはコンビニで買うでしょ」
「そうしましょう」


倍以上の量だが少しして義母も食べ終わって店を出て
コンビニでアイスを買った


「アイスの実がいつもより美味しいです」
「ウフフッ 私にもちょうだい」
「どうぞどうぞ」



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