朝昼と夜(1)

朝昼と夜 私はエロスの虜になる

西本ハルコ 52才

亡くなった夫と愛を育んだ家で
今もひとりで暮らしている

子供もいないので広い家にひとりきりだ

家が遊歩道と隣接しているので
朝はジョギングをしたり犬の散歩をする人たちの
足音で目を覚ます

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朝昼と夜(2) 「でも女運が全くないけどね」

夜は友達の家に向かった

友達の名前は飯田ナツコ
小学校の時からの付き合いで
ハルナツコンビで呼ばれていた

ナツコの夫シロウはまだ30才
二度目の夫だ

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朝昼と夜(3) 「じゃ 行くか ハルコ」

「ナツコどうだったの?」
「ごめんね お先」
「えっ しちゃったの」
「うん」

小5の時から2人でエッチの研究をしてて
どんどん興味が湧いてきて
早くセックスがしたいと話してきた

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朝昼と夜(4) 「ダイゴうるさいよ」

「パパ」
「うん?」
「私のこと好き?」
「またはじまった」
「だって・・・」
「好きだって ハルキよりも」
「ウフフッ うれしいな」
「ハルキとかママに言うなよ」
「うん」

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朝昼と夜(5) 「保健の授業で習ったもん」

「やっぱりおまえ・・」

お兄ちゃんに本を見ているところを
見られてしまった
玄関の音は気をつけていたのに

「どこにいたの お兄ちゃん」
「トイレだよ」

脱ぎっぱなしの靴はなかったので
珍しく靴箱にしまったのかもしれない

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「朝昼と夜」 Kindle電子書籍発売開始

ブログで連載しておりました「朝昼と夜」の
Kindle電子書籍の発売を開始しました

エロスの魔力に魅せられたのはまだ少女だった頃
男たちを翻弄し続ける女性を描いた物語です



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全3巻での販売も行っておりますので合わせてよろしくお願いします
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(2015/03/04夕方~2015/03/09夕方まで)

こちらの電子書籍は専用のkindleタブレットだけではなく
スマートフォン・タブレット(Android/iPhone/iPad)・パソコン(Windows)でも
kindleアプリを無料でダウンロードしていただくだけで読むことができます

-本文抜粋-

朝昼と夜 私はエロスの虜になる

西本ハルコ 52才

亡くなった夫と愛を育んだ家で
今もひとりで暮らしている

子供もいないので広い家にひとりきりだ

家が遊歩道と隣接しているので
朝はジョギングをしたり犬の散歩をする人たちの
足音で目を覚ます

朝6時

私はいつものように窓を全開にしてから
キャミソール、ブラジャー、パンティと
次々に脱いでいく

夏は気持ちがいい

ハダカのままで軽い体操をはじめると
男たちは足を止めた
最初はひとりづつチラチラ見て
通り過ぎるだけだったが
最近は4、5人まとめて窓の外で立ち止まる
遊歩道の木が間にあるものの
10mも離れてないのではっきり見えるはずだ

犬は私のハダカに興味がないので
先を急ごうとするがご主人様は
股間を大きくしたまま微動だにしない

”ハハハッ 楽しい”

誰にも見られてないように振舞うのも
いつものことだ
男たちも私もそれを楽しんでる

朝というすがすがしい時間に
卑猥な空気が流れ出す


そして昼は朝のことで
私を知った近所の住人が訪ねてくる

平日は定年を過ぎた老人たちが多い

理由はテキトウだ
私はチャイムが鳴れば必ず玄関を開ける

「こいつが会いたがってな」

こいつというのは犬だ
その老人には似合わない小さな白い犬
はじめてでもないのに理由を言うのも
私のことをわかってる証拠だ

私は人には興味がない
ただエロスの虜なのだ

-以上-

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