ブログで連載してました「浮気日和」ですが
電子書籍の発売を開始しました
専業主婦で夫にも愛され何不自由なく生きていても
つい浮気してしまう そんな人間のはずみを描いた作品です
是非よろしくお願いします

※表紙画像をクリックすると
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「浮気日和」第1巻 「浮気日和」第2巻 「浮気日和」第3巻こちらの電子書籍は専用のkindleタブレットだけではなく
スマートフォン・タブレット(Android/iPhone/iPad)・パソコン(Windows)でも
kindleアプリを無料でダウンロードしていただくだけで読むことができます
-本文抜粋-
「あなた 行ってらっしゃい」
「おぅ」
私は河辺ミドリ 40才 専業主婦
夫はマコト 49才 結婚生活21年目
私たちにはカツヤという息子がいるが
高校卒業と同時に家を出ていってしまった
彼女と東京で同棲してるらしいが
この3年で家に戻ったのはたった2回
時々電話してもすぐに切られてしまう
「用事もないのに電話しないでよ」
「いいじゃないの」
「バイト行くから じゃあ」
それでも月に1度は電話するようにしている
親の存在を忘れられては寂しい
この家は8年前に購入した
高台にある新興住宅地で交通の便は悪いが
とにかく見晴らしがいい
ベランダに上がらなくても街の様子が一望出来る
「おはようございます」
「あっ おはようございます」
隣りには三上さん家族が住んでいる
昨年離婚して奥様が出て行ってしまったので
2人の子供を旦那さんが男手ひとつで育てている
「ミクちゃん そのリボンかわいいわね」
「ウフフッ」
「笑ってないでおはようだろ」
「あっ おはよ ミドリおばさん」
「おまえも」
「おはよ」
上のカイトくんは中学に入ってから
なんだかよそよそしくなった
まぁ息子にもそんな時期があったので仕方ない
奥様がいた頃は一緒にバーベキューをしたり
家族ぐるみで付き合いがあったが
この頃はあいさつ程度の付き合いで
ミクちゃんも遊びに来なくなった
ミクちゃんは息子のことが気に入ってたようで
毎日のように来てることもあった
まぁゲームも一緒に出来ないような
私なんかとは遊んでくれないということだろう
夫を送り出したあとは洗濯掃除だが
息子もいないので毎日する必要もなくなった
ただただ時間がある
花に水をやったり昼寝をしたり
夫が帰ってくるのは早くても7時頃だ
冠婚葬祭関係の仕事をしているので
土日は仕事が入っている 休みは決まってない
スケジュールの少ない時に順番に休むのだ
実は今年所長に昇進した
給料がアップしてローンの返済が楽になったが
休みがさらに少なくなった
接待もあったり他のスタッフの急な休みに対応したり
家に帰ってくるとヘトヘトだ
そのせいでわかりやすいくらいに
昨年よりも夜の生活の回数が減った
結婚してからずっと週に2回以上あったのが
今年に入って週に1回あっていい方だ
特に所長になって2ヶ月は相手してもらえなかった
-以上-