ふたりの姉(2) 「私もコミケでは人気あるのよ」
「ケイゴ友達出来た?」
「まだ」
友達作りは思っていたより難しい
「こっちから声かけないとね」
「まぁ そうだけど」
「クラブにでも入ればいいんじゃない」
「もう受験準備しないといけない時期だから
みんな真剣にやってないよ」
「まだ」
友達作りは思っていたより難しい
「こっちから声かけないとね」
「まぁ そうだけど」
「クラブにでも入ればいいんじゃない」
「もう受験準備しないといけない時期だから
みんな真剣にやってないよ」
ふたりの姉(3) 「あっ もしかして見てたの?」
「ただいま」
玄関を開けるとすぐにアニメの音楽が
聞こえてきた
「ケイゴ早いね」
「うん 今日は5限で終わりだったから」
「あぁ ミシンないと大変だわ」
キミカ姉ちゃんはコスプレ衣装を
手作りで作ったりする
玄関を開けるとすぐにアニメの音楽が
聞こえてきた
「ケイゴ早いね」
「うん 今日は5限で終わりだったから」
「あぁ ミシンないと大変だわ」
キミカ姉ちゃんはコスプレ衣装を
手作りで作ったりする
「ふたりの姉」 Kindle電子書籍発売開始!
「ふたりの姉」の電子書籍の販売を開始しました

※表紙画像をクリックすると
Amazonの販売ページにジャンプします
こちらの電子書籍は専用のkindleタブレットだけではなく
スマートフォン・タブレット(Android/iPhone/iPad)・パソコンでも
kindleアプリを無料でダウンロードしていただくだけで読むことができます
-本文抜粋-
「今日からここが私たちの城よ」
「城って・・・部屋ひとつしかないし」
父が新しい事業で失敗しそれまでの資産をすべて失った
「二段ベッドって本物見たのはじめて~」
「よかったわね キミカ」
会社が倒産する前に母とは離婚したので
僕たちに借金がふりかかることはない
自己破産した父は再起をかけて働いてるとの
噂は親戚から聞こえてくるが本人から連絡はない
「ケイゴの感想は?」
「えっ あっ ハハハッ」
「ママ 笑われてるよ」
それまでは裕福な暮らしだった
一戸建ての家で庭も広く犬も飼っていて
ひとりづつ部屋があった
それが当たり前だと思って暮らしていた
「このダンボール片付くのかな
クローゼットもこんなに小さいのに」
「これは押し入れっていうんだよ」
「お姉ちゃん詳しいね」
「友達の家の押入れはもっと広かったけど」
「何言ってるの お祖母ちゃんの家にあったでしょ」
「あっ そうだった」
「キッチンの上の方にハンガーをかけれる
ポールとかつければいいんじゃない」
「クリーニング屋さんみたいになるね」
「お姉ちゃん なんならトイレにも置いたら ハハハッ」
「じゃあ キミカのコスプレ衣装はトイレね」
「何言ってるのよ」
この地方都市に引越すことになり
僕は転校することになった
羽田ケイゴ 17才
現在は母と姉2人の4人家族だ
上の姉はアイカ 25才 OL バツイチ
高校を卒業してすぐに結婚して1年で離婚した
いわゆる元ヤンだが今は見た目もまともだ
小さい時から僕は可愛がってもらっている
下の姉はキミカ 19才 声優志望
コスプレ好きのアニメおたくで
ぽっちゃり体型から想像つかない可愛い声を出す
声優の専門学校に通っていたが
学費が高い理由で一旦辞めることになった
今はバイトしながらオタク活動を続けている
母はカオリ 48才
ずっと専業主婦だったがここに来て
生まれてはじめて働きに出た
職場は自転車で10分ほどのところにある
大型ホームセンターで週6日フルタイムだ
部屋は10帖一間で二段ベッドを
左右の壁際に置いている
右が僕と母で左が姉2人用だ
ベッドスペースだけが自分の場所なので
布団の上には本から服から置いてある
「ママ 意外と大丈夫だね」
「そうね」
「でも駅から遠いからこの広さなのよ」
「あの最初の不動産屋に見せてもらった
6帖の部屋だったらベッド2台置いたら
真ん中にスペース全くなかったんじゃない」
「大学の寮みたいな感じになるね
男子寮とかテレビで時々映ったりするけどさ」
狭い部屋での暮らしは新鮮ということもあって
みんな意外と楽しんでいた 全く今までと違うからだ
-以上-


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kindleアプリを無料でダウンロードしていただくだけで読むことができます
-本文抜粋-
「今日からここが私たちの城よ」
「城って・・・部屋ひとつしかないし」
父が新しい事業で失敗しそれまでの資産をすべて失った
「二段ベッドって本物見たのはじめて~」
「よかったわね キミカ」
会社が倒産する前に母とは離婚したので
僕たちに借金がふりかかることはない
自己破産した父は再起をかけて働いてるとの
噂は親戚から聞こえてくるが本人から連絡はない
「ケイゴの感想は?」
「えっ あっ ハハハッ」
「ママ 笑われてるよ」
それまでは裕福な暮らしだった
一戸建ての家で庭も広く犬も飼っていて
ひとりづつ部屋があった
それが当たり前だと思って暮らしていた
「このダンボール片付くのかな
クローゼットもこんなに小さいのに」
「これは押し入れっていうんだよ」
「お姉ちゃん詳しいね」
「友達の家の押入れはもっと広かったけど」
「何言ってるの お祖母ちゃんの家にあったでしょ」
「あっ そうだった」
「キッチンの上の方にハンガーをかけれる
ポールとかつければいいんじゃない」
「クリーニング屋さんみたいになるね」
「お姉ちゃん なんならトイレにも置いたら ハハハッ」
「じゃあ キミカのコスプレ衣装はトイレね」
「何言ってるのよ」
この地方都市に引越すことになり
僕は転校することになった
羽田ケイゴ 17才
現在は母と姉2人の4人家族だ
上の姉はアイカ 25才 OL バツイチ
高校を卒業してすぐに結婚して1年で離婚した
いわゆる元ヤンだが今は見た目もまともだ
小さい時から僕は可愛がってもらっている
下の姉はキミカ 19才 声優志望
コスプレ好きのアニメおたくで
ぽっちゃり体型から想像つかない可愛い声を出す
声優の専門学校に通っていたが
学費が高い理由で一旦辞めることになった
今はバイトしながらオタク活動を続けている
母はカオリ 48才
ずっと専業主婦だったがここに来て
生まれてはじめて働きに出た
職場は自転車で10分ほどのところにある
大型ホームセンターで週6日フルタイムだ
部屋は10帖一間で二段ベッドを
左右の壁際に置いている
右が僕と母で左が姉2人用だ
ベッドスペースだけが自分の場所なので
布団の上には本から服から置いてある
「ママ 意外と大丈夫だね」
「そうね」
「でも駅から遠いからこの広さなのよ」
「あの最初の不動産屋に見せてもらった
6帖の部屋だったらベッド2台置いたら
真ん中にスペース全くなかったんじゃない」
「大学の寮みたいな感じになるね
男子寮とかテレビで時々映ったりするけどさ」
狭い部屋での暮らしは新鮮ということもあって
みんな意外と楽しんでいた 全く今までと違うからだ
-以上-

