「真夏の夜の嫁」の電子書籍の販売を開始しました
私の作品の中では長編になります
じっくり楽しんでいただけると思いますので
是非ともよろしくお願いします

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こちらの電子書籍は専用のkindleタブレットだけではなく
スマートフォン・タブレット(Android/iPhone/iPad)・パソコンでも
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-本文抜粋-
真夏の民家には欲望の嵐が吹き荒れている
古川ユキエ 63才
私には3つ年上の夫と2人の息子がいる
長男はユキヒコ 42才
ずっと一緒に住んでいるが
私には何故か心を開いてくれない
夫とテレビで野球を見たり
碁や将棋をしたりするのが趣味だ
次男はタイジ 40才
就職してからは会社の寮に住んでいたが
結婚して家に戻ってくることになった
昔からマザコンの気があって
なんでも私に相談してくる可愛い子だ
「もっと早く戻ってくればよかったよ」
「通勤は大変だろ ここからだと」
「1時間以上かかるかも」
「うわぁ そんなの俺は耐えられないな」
長男は結婚して3年経つが子供はいない
次男はまだ新婚だ
「でも母さんとまた一緒に暮らせるなんて楽しみだな」
「まぁ 嬉しいこと言ってくれるわね」
「そんなこというならはじめから出て行くなよ」
「寮に入った方が会社に早く慣れるかと思ってさ」
「一番年長なんだってな」
「そりゃ そうだよ 30代だって2人しかしないし」
次男の会社の寮には一度行ったことがあるが
50人くらいの若手社員が暮らしている
もちろん結婚で出て行く人がほとんどらしいが
出世してマンションを先に買ったりする人もいるらしい
ちなみに次男にそんな甲斐性はない
「お義姉さんは?」
「あぁ ちょっと体調崩して横になってるんだ」
「そっか」
長男の嫁はカズミさん 44才
結婚相談所に紹介してもらった時に
すでに40を超えていたが未婚だった
何か理由があるのかと思ったが
ただ性格がおとなしかったからのようだ
長男は会ってすぐに気に入った
私には言ってくれなかったが
夫にはその理由を教えたのでそれを聞いた
男だから仕方ないが胸の大きさに惹かれたようだ
私も小さい方ではないがカズミさんはGカップもある
次男の嫁はレイコさん 40才
同じく結婚相談所に紹介してもらった
次男はたくさんいる会員の写真を
じっくり見て選んで決めた
確かに美人だったが私は反対した
それはバツ2だったからだ
一緒に暮らす子供はいないが
2人の子供を産んでいる
「もう部屋は空けてあるからね」
「ごめんね 片付けとかは僕とレイコで
するつもりだったのに」
「いいわよ そんなこと 家族じゃないの」
「ハハハッ でもにぎやかになりそうだな」
「そうね」
そして次男夫婦は引越してきた
-以上-