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真夏の夜の嫁(1) 「もっと早く戻ってくればよかったよ」


真夏の民家には欲望の嵐が吹き荒れている


古川ユキエ 63才

私には3つ上の夫と2人の息子がいる

長男はユキヒコ 42才

ずっと一緒に住んでいるが
私には何故か心を開いてくれない
夫とテレビで野球を見たり
碁や将棋をしたりするのが趣味だ

次男はタイジ 40才

就職してからは会社の寮に住んでいたが
結婚して家に戻ってくることになった
昔からマザコンの気があって
なんでも私に相談してくる可愛い子だ

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真夏の夜の嫁(2) 「子供が起きちゃうでしょ」

「お世話になります」
「ずっといてくれていいのよ」
「そうだぞ」

「レイコさんは本当キレイだよね」
「やめてくださいよ お義兄さん」
「だって結婚式の日以来だから」
「すいません 挨拶に来れなくて」
「仕方ないよ 仕事もしてるんだし」

レイコさんは建設会社で事務の仕事をしている

「じゃあ 部屋に行こう」
「まだお義姉さんに挨拶してないわ」
「カズミさんはまだ風邪治ってないのよね」
「そうなんだ 明日でもいいよ」
「わかりました」

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真夏の夜の嫁(3) 「いいじゃないか 親子だろ」

「カズミ 起きてるのか」
「・・・はい」
「どうだ 少しはよくなったか」
「本当に顔出さなくてよかったの?」
「せっかくの初日に病人が出迎えるなんて
ちょっとあれだろ」
「そうですね」

私は昔からカラダが弱い
大病はしたことがないが風邪なんかは毎年だ
あと運動神経もよくないので
無理して歩くと筋肉痛で立てなくなる

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真夏の夜の嫁(4) 「頭おかしいわね この夫婦」

「お義姉さんって病弱なの?」
「どうだろう この間来た時も寝込んでたけど」
「このまま一緒に住むなら私たちがお義父さんや
お義母さんの面倒を見ることになるかもね」
「それはないと思うけど まぁ家族だし
お互い様じゃないかな 倒れる順番も決まってないし」
「ハハハッ そうね こんなこと言って
私が寝たきりになったらお世話になるんだもんね」
「そうだよ でもそれは困るな まだ新婚だし」
「当たり前じゃない ちゃんと健康診断も受けてるし
病気とかの心配はないから」

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真夏の夜の嫁(5) 「やったぁ 母さんの玉子焼きだ」

「今日はレイコさんだけ仕事かい」
「俺は有休取ったから」
「じゃあ ごはんでも作ろうか」
「うん」

夫は友達の家に出かけた
カズミさんはさっき起きてきていたが
また部屋に入ったので居間に次男と2人きりだ

「母さんとこういうの久しぶりだなぁ」
「もっと頻繁に帰ってきてくれればよかったのに」
「仕事も忙しかったし兄貴も嫌がるし」
「まぁ ユキヒコよりもカズミさんには
気を使わせるかもしれなかったけど
結局一緒に住むようになったしね」
「父さんともあんまり・・・」

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真夏の夜の嫁(6) 「そこ座ってください」

コンコンッ

「はい」
「あっ タイジだけど・・・」
「もう起きたんですね 入ってください」

タイジさんとは何度か会っているが
あまり話をした記憶はない
いつもは夫も一緒だったりするからだ

「大丈夫ですか 母さんがごはんも食べてたし
行ってみればって」
「もうかなりよくなりました
すいません 心配かけて」
「兄貴が言ってたけど本当カラダ弱いんですね」
「ハハハッ 言い返せないです」

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真夏の夜の嫁(7) 「兄弟揃ってそうなんだ」

「あぁ 疲れたぁ」
「おつかれ」
「あなたほどじゃないけど通勤が大変だわ」
「乗り換えないのがうらやましいよ」

通勤時間は倍になった
前は20分ほど電車に揺られていたが
ここからだと40分ほどかかる

もしかしたら朝は座れるかもと期待したが
待ってる車両が悪かったのか座れなかった
もちろん帰りは満員電車だ

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真夏の夜の嫁(8) 「今日はさすがに暑いな」

「今日も菊池さんのところ?」
「あぁ あいつも独り身で寂しいらしくてな」
「こっちに来てもらえばいいのに」
「カズミさんの体調のこともあるし気を使わせるだろ」
「まぁね でもクーラーもつけたし
夏でも人を連れてきていいからね」
「タイジたちも一緒に暮らしはじめたんだ
そんな勝手なことは出来ないだろ」

今日はタイジがいてくれたけど
昼間カズミさんしかいないと時間を持て余す

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-本文抜粋-

真夏の民家には欲望の嵐が吹き荒れている



古川ユキエ 63才

私には3つ年上の夫と2人の息子がいる

長男はユキヒコ 42才

ずっと一緒に住んでいるが
私には何故か心を開いてくれない
夫とテレビで野球を見たり
碁や将棋をしたりするのが趣味だ

次男はタイジ 40才

就職してからは会社の寮に住んでいたが
結婚して家に戻ってくることになった
昔からマザコンの気があって
なんでも私に相談してくる可愛い子だ


「もっと早く戻ってくればよかったよ」
「通勤は大変だろ ここからだと」
「1時間以上かかるかも」
「うわぁ そんなの俺は耐えられないな」


長男は結婚して3年経つが子供はいない
次男はまだ新婚だ


「でも母さんとまた一緒に暮らせるなんて楽しみだな」
「まぁ 嬉しいこと言ってくれるわね」
「そんなこというならはじめから出て行くなよ」
「寮に入った方が会社に早く慣れるかと思ってさ」
「一番年長なんだってな」
「そりゃ そうだよ 30代だって2人しかしないし」

次男の会社の寮には一度行ったことがあるが
50人くらいの若手社員が暮らしている
もちろん結婚で出て行く人がほとんどらしいが
出世してマンションを先に買ったりする人もいるらしい

ちなみに次男にそんな甲斐性はない


「お義姉さんは?」
「あぁ ちょっと体調崩して横になってるんだ」
「そっか」


長男の嫁はカズミさん 44才

結婚相談所に紹介してもらった時に
すでに40を超えていたが未婚だった
何か理由があるのかと思ったが
ただ性格がおとなしかったからのようだ

長男は会ってすぐに気に入った

私には言ってくれなかったが
夫にはその理由を教えたのでそれを聞いた
男だから仕方ないが胸の大きさに惹かれたようだ

私も小さい方ではないがカズミさんはGカップもある


次男の嫁はレイコさん 40才

同じく結婚相談所に紹介してもらった
次男はたくさんいる会員の写真を
じっくり見て選んで決めた

確かに美人だったが私は反対した
それはバツ2だったからだ
一緒に暮らす子供はいないが
2人の子供を産んでいる


「もう部屋は空けてあるからね」
「ごめんね 片付けとかは僕とレイコで
するつもりだったのに」
「いいわよ そんなこと 家族じゃないの」
「ハハハッ でもにぎやかになりそうだな」
「そうね」


そして次男夫婦は引越してきた

-以上-

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