兄の本性(1)

「このパソコンだけ引き取ります」
「じゃあ あとは処分しますね」
「はい お願いします」


越谷チグサ 38才


私の兄が43才という若さで孤独死した

倒れた時に救急車でも呼んでいれば
助かったのにと叔母は話していた


私たちの両親は早くに亡くなり
父親の妹である叔母に育ててもらった

ただ居候なので肩身が狭かった

叔母にはひとり息子がいて
年は兄のひとつ下だったが
明らかに私たちを疎んでいた

名前は桜井マサキ

特に兄は同じ部屋だったので
相当いびられていたようだ

私には何も言ってくれなかったが
高校を卒業すると寮のある会社に入り
逃げるように家を出て行った

それ以降事務的なことで連絡はしてきていたが
家に来ることは一度もなかった

兄が出て行く少し前から私も標的になった

中2でもうカラダが女らしくなっていたので
オフロや着替えをのぞかれたり
下着を持っていったりやりたい放題だった

のぞきで済んでいたのは最初のうちだけだ

股間を触りながら浴室の扉を開けたり
スカートをめくってパンティを脱がそうとしたり
私が抵抗しないのでどんどんエスカレートしていった

深夜に部屋にまで入ってくるようになり
処女まで奪われそうな気がしたので
2学期になってから叔母に話した

叔母は謝罪してくれて私の部屋に鍵をつけてくれた
かなり叱ってくれたようでマサキは
そのあと私を無視するようになってひと段落した

ただもちろん居心地の悪さは変わらない

兄と同じように高校卒業と同時に叔母の家を出た



兄の死がわかったきっかけは家賃だった
毎月振り込むタイプだったので
振り込まれてないことを伝えるために
管理会社が電話したのだ

もちろん携帯に出るはずもなく
おかしいと思って部屋を開けたというわけだ

もし口座振り落としだったら
数ヶ月は見つかっていなかったはずだ
通帳にが40万ほどの残高が記されていた

兄は無職で携帯の履歴を見たところ
あまり他人との付き合いもなかったようだ



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兄の本性(2)

私は部屋の片付けに立ち会って
兄の使っていたパソコンを持ち帰った

興味本位といえばそれまでだ

叔母の家に住んでる時もあまり会話はなかったし
もちろん家を出てからは一度も連絡を取り合っていない

私にとって兄というのは形式だけの存在だ
顔は似ているがどんな人物なのかよくわからない

ただ年下のマサキに抵抗していなかったので
気が弱いことだけは間違いない

パソコンの中に兄の本音が書かれてあるのではと
それだけを思って起動させた


パズワードは設定されてない

もし設定されていたら業者に頼まないといけないので
面倒だなと思っていた

パソコンを頻繁に使わない私でも設定してるのに
兄は警戒心がなかったようだ
もしくは見られて困るものが入ってないのかもしれない

だとすると本音を知ることは無理ということだ


ライブラリを早速チェックした

ドキュメント・ピクチャ・ムービー・ミュージック

開いてみるとミュージック以外には
たくさんのファイルが入っている


もちろん私の目的はドキュメントだけだ
ただ先にムービーからチェックをはじめた

兄は独身の40代の男
エッチな動画があるのは当然だ

どんな趣向だったのかちょっと気になる

動画ファイルがずらっと並んでいるが
ひとつだけimoutoというフォルダがある
これは妹モノってことだろう

それを開くと44のファイルが入っていた
妹モノだけが大量にある状態だ

私は少しドキドキしてきた

兄が妹モノのAVを見て私に置き換えていたとしたら
私は何度も兄に犯されていたということだ

いやっ そうとは限らない
ただ好きなAV女優が出てるジャンルが
たまたま妹モノなのかもしれない

ひとつひとつ見ていくとローマ字だが
ファイル名で中身がわかるようになっている

フェラだったり監禁だったり手コキだったり
3Pだったり媚薬だったりチグサ・・・

えっ!? 何故か私の名前がある それも3つもだ

とりあえずその中のひとつを再生した

内容は寝ている妹にいたずらするモノだ
手持ちカメラだし かなり部屋も暗い

兄はこういうことがしたかったのか

そこに出ている兄役の手が布団をめくっていく
そしてカメラはパジャマにどんどん近づいていく

えっ!?

何だ これは・・・

そこに映ってるパジャマは
私が中学の時に着てたモノと同じだ

こんな偶然って・・・

パジャマをめくって胸のアップになり
私はすべてを悟った


これは私だ 間違いない


映像は再生され続けているが
私は混乱していた

あの日のことは今でも忘れてない
いたずらされはじめてすぐに気づいたが
少し放っておいたのだ

このニオイをかいでるのは2回目の時だ

あぁ いたずらしたのは3回とも兄だったということか
私はマサキだと信じて疑わなかった
兄がこんなことをするなんて夢にも思わなかった

ただよく考えればわかることだったのだ

マサキは明るいオフロ場や部屋で私のハダカを見たり
スカートをめくったりしてるのに
わざわざ暗い部屋でいたずらする必要がない

無抵抗なんだから部屋の電気をつけて
堂々と見たり触ったりするはずなのだ


このいたずらが叔母に告白するきっかけだった


処女を奪われるのもそうだが
寝てる間にマサキにねじ込まれるなんて
死んだ方がマシだと思ったのだ

きっとコンドームなんてつけないだろうし
妊娠なんてしたらもう地獄以外の何ものでもない

そこまで私を思いつめさせたいたずらが
まさか兄の仕業だったなんて・・・複雑な気持ちだ

このいたずらがなければ
ずっとマサキにおもちゃにされてたに違いない
セックスまではされないとしてもあのあと4年だ

居心地は悪かったがマサキに無視されて
ホッとしていた自分がいた

兄はもちろん自分の欲望を満たすためだろうが
この行いには感謝しないといけないかもしれない


3回ともいたずらされてた時間は10分ほどだ

早く終わってくれと思いながらガマンしていたが
内容は鮮明に覚えている

そうだ 3回目の時は最後に顔がベタベタになった
おちんちんをくちびるあたりにこすりつけてきたのだ

ニオイで咳き込みそうになったが
なんとか持ちこたえた

あのおちんちんは兄のモノだったのか

マサキのモノは何度か見ていたが
経験もない私に違いなんてわかるはずもない
頭の中でマサキと決めつけていたのだから

行為に気づいてるのに撮影されてることには
気づかないなんて 結構モーター音もしているのに

別のチグサファイルをチェックした

そのシーンが暗いがちゃんと映っている
兄のおちんちんの形までわかる

射精したあと左手で胸を揉みながら
くちびるに押しつけている

本当にいやらしい姿だ

私はあの時のことを重ね合わせながら
見ることで興奮してきた

マサキだと思って理性が働いていた
こんなことを思い出して興奮してはいけないと
ただ兄だとわかったら別にいい気がしてくる
本人がこの世にいないからなおさらだ

パンティの中に左手を差し込み
中指で少し大きめのクリトリスに触れた

「あっ あんっ」

久々に見るおちんちんがまさか兄のモノだなんて

中〇生だった私が目を閉じてる顔と
おちんちんの2ショットが結構多い

「はぁ~ん あんっ あんっ」

いつも使ってるローターを引き出しから取り出した

「あぁ~」



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兄の本性(3)

私にも彼氏がいた時代はあった

この会社に入った頃に営業の付き添いで
行った会社の男だった

年はひとつ上で初めて会ってから
半年くらいした頃に告白された

「俺と付き合ってくれないか」

誰でもよかった 早くマサキの呪縛から
解かれたかったのだ

やりたい盛りの男はケダモノだ
交際をOKした日にホテルに連れ込まれた

「思ってたよりいいカラダしてるな」
「そうですか よかったです」

彼はかなり乱暴だった
優しくされた覚えは一度もない

どうしてマサキみたいな男と・・・
私から別れを告げた

「他に好きな人が・・・」
「はぁ? おまえ その顔でよく言えるな」
「ごめんなさい」
「こっちから願い下げだよ 消えろ ブス!」

殴られるかもしれないと思っていたが
あっさり別れられた
すでに二股されていたのかもしれない

そのあとは社員旅行で上司にセクハラされたり
そんなことが続いていたが
今では誰にも相手されなくなった

それもそのはずだ

女は男がいないとどんどん劣化していく
私は食欲に走り高校時代から20kgも体重が増えた

デブと言ってもらえる人はまだ幸せ者だ
もう見てもくれないのだ 私なんか

ダイエットする理由も見つからない

そう思っていたが兄の撮影した中学時代の
自分のカラダを見て思いなおした

今のカラダだと兄も興味を示さないだろう

ハハハッ もういないのに

自問自答しながらもあの動画の中の
一番キレイだった頃の私に戻りたいと思いはじめた



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兄の本性(4)

エッチな動画を毎日ひとつづつ見ていった

兄は私を思い浮かべながら
オナニーしてたはずだ

あの頃の私ならどんな反応をするだろう

マサキに対しては怒りだけだったが
兄に頼まれたら仕方なく受け入れていた可能性もある

たったふたりきりの兄妹だったのだ

どうして同じ境遇で苦しんでいたのに
話もしなかったんだろう

私は後悔した

動画の中の妹たちは本当に可愛い

オフロの中でパイズリしたりして
笑顔でお兄ちゃんお兄ちゃんと甘えたり
フィクションだとわかっているが
今ならこれくらいなら平気で出来る

死ぬ前に連絡をくれれば・・・



私はピクチャを開いた

ここにもチグサフォルダを見つけた
ちょうど1000枚の画像が保存されている

動画を撮った時に撮影したモノだけじゃなく
浴室からすりガラス越しに映った私とか
着替えてる私とかいろいろ隠し撮りしたモノが
そこにはあった

ワレメのアップもある
こんなことならキレイに剃っておくべきだった

中〇生ではビキニを着ることもないし
キレイにしたりすることはないのだ

そもそも私は気にしていなかった
今も自然に生やしたままだ

この頃からクリトリスは大きめで
見てすぐに場所がわかってしまう

兄は一度も触ってないはずだ
動画でもかなり近くまで接近していたが
起きてしまうと思ったのだろう

ただ触られてたら声を出してしまったかもしれない

マサキもいろいろとしてきたが
私のこの大きめのクリトリスには
一度も触れなかった

彼氏に罵られたことを思い出す


「なんだ 大きいな おまえ 
スケベだから小さい頃から触りまくってたんだろ」
「そんなことないよ 生まれつきだよ」
「下品なワレメだぜ」


本当は舐めてもらいたかったが
結局一度も舐めてくれなかった
ボッキしてるモノを押しつけてきただけだ



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兄の本性(5)

「希望はどれくらいですか?」
「10代の頃の体重に戻りたいなって
だいたい20kgくらい減らしたいんですけど」
「食事制限も大丈夫なんですよね」
「はい」
「守っていただけないと成果は出ないので
それだけは約束していただいてるんです」

駅前のジムでダイエットプログラムが最近はじまった
多少お金はかかるが確実に痩せたいなら
ここに通うのが一番だとネットに出ていた

兄のおかげでネットサーフィンするようになった
今までパソコンは時々開く程度だったのだ

「半年くらいが健康的だと思うんですけど
お急ぎであれば3ヶ月でも可能です」
「そんなに早く痩せられるんですか」
「はい 越谷さんみたいなカラダの方は
一番痩せやすいんですよ」
「そうなんだ」
「食生活もお聞きしましたが糖質メインでしたし
最初の2週間くらいで5kgほどは痩せると思います」

ダイエットはひとりでやると
ついついなまけてしまう
結婚が決まってるわけでもない
私なんかなおさらだ

「じゃあ 次回は木曜日にお越しください
それまでに食べたモノは正確に報告してくださいね」
「はい」
「じゃあ 頑張りましょう」

食欲は性欲で解消するしかない

ジムの帰りに繁華街にある
大人のおもちゃのお店に立ち寄った
もちろん入るのははじめてだ

女性ひとりだとジロジロと見られる
カップルならともかく女ひとりで来る店じゃない
ネットでも買えるが直接見て買いたかったのだ

兄と同じサイズのバイブ を



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兄の本性(6)

「どんなのお探しですか?」

店員の見た目は腕にタトゥーも彫ってあるし
チャラチャラしてるが印象は悪くない

「あっ ちょうどいいサイズのモノを・・・」
「ハハハッ お客さん 大胆ですね」

こんな店に入る時点で大胆には違いない

「ちなみにどれくらいですか
大きいのでしたらこれが最高ですけど」
「いえっ う~ん 普通くらいのサイズで
あと形はいろいろあるんですか?」
「はいはい 太いの細いのありますよ
あんまり売れないのは店に出してないですが
言ってもらえれば奥から探してきます」
「大きさはこれくらいで太さは・・・これかな」
「ちょっと小さめですね」

兄は普通より小さめだったのか
マサキも確か同じくらいだった

「ちょっと待ってくださいね
あっ これはダメですか」

ガラスケースの中から出してくれた

「ちょっと高くなるんですけどね」
「何十万とかじゃなければ大丈夫だけど
他にもあるなら見てみたいな」
「わかりました」

バイブもたくさん置いてあるが
オナホールやダッチワイフなど
男性向けのモノの方が断然多い

待ってる間 いろいろ見てまわった

兄もこういうモノを使ったことあるんだろうか
私の穴に近いモノを・・・
わかるわけないか 入れたこともないのに

「お客さん そんなの見てニヤニヤしてたら
男が大喜びしますよ」
「私なんか女性だと思われてないですって」
「知らないんですか お客さんみたいな体型の女性にしか
興味ない男も結構いるんですよ」
「本当ですか」
「いやっ そりゃあ 絶対数は少ないですけどね
結構胸も大きいしモテると思うなぁ」
「じゃあ 紹介してくださいよ
今日ダイエットプログラム入会したんで
半年後には普通の体型に戻る予定だし」
「もったいない」
「店長さんは興味ないんでしょ」
「俺ですか? 俺はロリコンなんで ハハハッ」
「ロリコンって中〇生とか?」
「いいっすねぇ 中高生が最高でしょ」
「捕まっちゃうわよ」
「通報しないでください 合意してる相手としか
やったりしないんで」
「ウフフッ 私も近親相姦してるから
他人のこと言えないけど」
「お客さん過激だなぁ」

出してもらったバイブはかなり兄のサイズに
近かったので購入した

「また遊びに来てくださいよ 何も買わなくていいんで
あっ 男も紹介しますし」
「そう? じゃあ ジムの帰りに寄るわ 名前はチグサ」
「チブサですか それはエロい」
「ハハハッ いいわ それでも」
「じゃあ また チブサさん」
「ウフフッ」

意外なところで自分の居場所を見つけた



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兄の本性(7)

「落ち着いた?」
「ずっと会ってなかったし
ピンとこないっていうか」
「私もよ」

叔母が兄のことで電話をしてきた

そういえばマサキは今どうしてるんだろう
叔母からは何も聞いていない
もちろん私に気を使って話題に出さないのだ

「マサキさんは最近どうしてるんですか?」
「えっ・・・珍しいわね」
「ちょっと気になっちゃって 家を出てからは
どうしてるか全く聞いてないし」
「知りたくもないでしょ あんなことされて・・・」
「もう気にしてないですよ 中学の時の話だし」
「そういってくれるとうれしいけど
同じ女として許せないからね あの子のしたことは」

マサキの味方をしてたらとっくに絶縁状態だ

「結婚はしてますよね」
「そうね とっくに離婚しちゃったけど」
「じゃあ 今は一緒に暮らしてるんですか」
「そう あの子と2人暮らしよ」
「叔父さんは?」
「恥ずかしいから黙ってたけどとっくに離婚してるの」
「そうなんだ」

確かに私に告白する必要はないかもしれない

「チグサちゃんが結婚しないのは
あの子のせいでしょ」
「そんなことないですって ただモテないだけで」
「あぁ 責任感じちゃうわぁ」
「だから 本当にもう気にしてないですって」
「本当に?」
「はい」

なんとか納得してくれたようだ

「仕事とか聞いてもいいですか」
「あっ マサキ?」
「はい」
「もう42なのにコンビニでバイトよ
うちにお金も入れないでフラフラしてるわ」
「そうなんだ」
「まぁ 自分の子だから仕方ないけど」
「大変ですね」
「結婚前のチグサちゃんに聞かせる話じゃないわね
うちの子は特別だから気にしないで」
「はい」

そこまで不幸ってわけでもないようだ

まぁ 悪い男が地獄に落ちるなんて幻想だ
女が地獄へ落とさない限り悪事を続ける

「今度遊びに行ってもいいですか?」
「うちに来るの?」
「家を出てから訪ねたこともないし」
「マサキに鉢合わせるかもしれないわよ」
「叔母さんが叱ってくれてからは
ずっと無視されてたし大丈夫ですよ」
「まぁ でも私のいる時に来てね」
「わかりました」

マサキと20年ぶりの再会か

あのいたずらは兄の仕業だったので
よく考えれば大したことをされていない
別に犯されたわけでもないし
ちょっとハダカを見せあった程度のことだ

「あっ でもダイエット終わってからにします」
「ウフフッ どうしたの 気になる男の人でもいるの?」
「兄のことがあっていろいろ考えちゃって」
「そうね あんな寂しい・・・ あっ ごめんね
私よりチグサちゃんの方がつらいのに」
「だからピンと来てないですって」
「そっか じゃあ ダイエット終わったら連絡ちょうだいね」
「はい」

叔母とはこれから仲良くなれそうな気がする
この間会ったばかりだがまさか離婚してるとは
夢にも思わなかった



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兄の本性(8)

ついにドキュメントフォルダを開くことにした

そもそも兄の心の中を知りたくて
このパソコンを持ってきたのだ

すでに動画と写真で兄の趣向はわかっている
きっと私のことが書いてあるに違いない

メモ帳ファイルが日付の名称で30ほどある
一番古いモノから見ていくことにした

900515
これはきっと1990年5月15日だ

私が中2の頃で動画撮影される少し前だ
兄は高3で大学進学しないことを叔母に告げていた


今日からここに日記を残す


その一文を読んで兄の部屋に過去の日記帳が
あったかのかと思ったがもうあとの祭りだ
部屋にあったものは処分してしまった


1年後にはこの家にはいない
そのことを考えるとうれしくてたまらない

ダニともやっと離れられる

あのダニは妹にまでちょっかいを出し始めた

僕がしたかったことを次々と・・・


マサキはダニか なかなかいい例えだわ
ただしたかったことをっていうことは
兄は私がいたずらされてる現場を見てたということか
全く気づかなかった


ダニは今度浴室に潜入すると言い出した


えっ 兄に予告してやってたのか


僕は心の中でダニを踏み潰した


私が思ってた状況と違う
マサキが予告してたということは
兄は私を助けられたということだ
それなのに一緒になって見てたのか 私に隠れて

次々と読んでいったが
兄は助けるどころかマサキに使われて
私のいたずらの手助けをしていることまでわかった


ダニが部屋に置いていった妹のパンティを舐めた
あぁ たまらない


兄の様子がますますおかしくなっている

そして一気に飛ばして動画撮影された頃のモノを読んだ


どうせダニがしたことだと思うだろう
あんなダニは地獄に落ちればいい


メチャクチャだ


妹のカラダを撮影しまくったので
これからもずっと楽しめそうだ
怪しまれる前に早く家を出ていきたい


出て行った理由はマサキだけじゃなかった
兄の勝手な都合だったってことか

生きていれば怒鳴り散らしてやりたい
ただ生きていればこんな日記を見る機会があるはずもない
兄もきっとわかっていたのだ
私が日記を読む時にはこの世にいないことを

読めば読むほどマサキよりも兄の方が悪い男なのが
はっきりとわかってくる

マサキには悪いことをしたのかもしれない

これを見せればどんな反応をするだろう
母親にいわれのない罪で叱られていたのだ
全く罪がないわけでもないが
兄に対して怒りを覚えるかもしれない

あの時マサキは母親を恨んだはずだ
その仕返しで今も母親を困らせてるのかもしれない

日記は毎日書かれてるわけではなかった
私は最後の日記を読んだ


妹の処女をいただいて出て行きたい


とんでもない人間だ
実行しなかったが狙っていたのか

部屋に鍵をつけてもらったのは正解だった

さすがに中学の時に兄に犯されてたら
トラウマに苛まれ今よりもっと辛い人生だったはずだ

そもそも日記とはいえこんなのを書き残すのは
狂ってるとしか言いようがない
誰かに読まれることを想定していたはずだ

そうなると間違いなく私だろう

少しでも兄に感謝しようとしてた自分が恥ずかしい
妹を性の対象にしてる自体で狂ってるのだ


兄は狂っていた


私はそう結論づけた
そんな狂った兄と血が繋がってるのが私なのだ

少し肩の荷が下りた気もする

私は今日使おうと思っていた買ったばかりの
バイブをカバンの中に入れた 

こんなもの早く返品しないといけない



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兄の本性(9)

「どうですか? まだ3日しか経ってないですけど」
「一応守りましたけどつらいですね」
「まぁ 最初はみなさん苦労されます
糖質中心の食事がガラッと変わるわけですから」
「肉が食べれるだけマシですけど
ソースはほとんどダメなんですよね」
「あっ 細かくは気にしなくていいですよ
さすがにテリヤキソースはダメですけど
ごはんを食べないだけで最初はどんどん痩せますから」
「そうなんですね」

「あと別の方法だとたばこですね」
「たばこ?」
「口寂しいのを防ぐためです ダイエットの時だけですが
無糖コーヒーとたばこで乗り切った方がいるので」
「でも私はニオイが苦手なので」
「まぁ 人それぞれですからとにかく食べることを
考えないようにするのが大事ってことです」

やっぱり私は性欲で乗り切ろう

「じゃあ トレーニングも開始しますね
スタミナが必要なので食べる量は増やしてください」
「今日は肉を山ほど食べてきたので大丈夫です」

ランニングマシンと腹筋マシンで軽く運動した

「今まで運動されてないとのことなので
徐々に回数と時間を増やしていきましょう」
「わかりました」

「おつかれさまでした」

ジムを出てすぐにあの店に向かった



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兄の本性(10)

「あっ チブサさん」
「ハハハッ 来ちゃった」
「どうでした あのバイブ」
「ごめんなさい 返品したくて」
「えっ!?」
「使ってないから はい これ」
「どうしたんですか」
「いろいろあって これより高いの買うから
なんとかお願い出来ないかな」
「あぁ 交換ってことですか どうぞどうぞ
どんなのがいいですか?」
「激しいのちょうだい」
「ハハハッ 過激だなぁ
さすが近親相姦してるだけある」
「冗談よ それは」
「そうかなぁ 全く信じないですけど」
「ウフフッ」

人気のバイブに交換してもらった
差額も大したことない金額だ

「糖質制限してるからこれで解消しないと」
「あっ ダイエットしてるんでしたね
このままの方がいいと思うけどなぁ」
「誰にも相手にされないって」
「そうだそうだ チブサさんに相談あったんだ」
「えっ 私に? 男の紹介じゃないの」
「結果そうなりますよ」
「どういうこと?」
「知り合いにAV作ってる奴がいるんですけど
ぽっちゃり熟女探しててチブサさんぴったりだなって」
「AV?一応会社員なのよ」
「もちろん顔出しNGの企画ですよ」
「本当かなぁ」
「全然嫌がってないですね」
「それは・・・話によるわね」
「そう言うと思ってました 実はその企画っていうのは
童貞10人の筆おろしをするっていうものなんです
街に歩いてる童貞を捕まえてマイクロバスの中で・・・」
「10人って」
「半分以上AV男優だと思いますけど」

頭の中でイメージしてみた

ひとりの男しか知らない私がいきなり10人か
ただ本当に大丈夫なのか

「やっぱりでも心配だなぁ」
「マスクするだけでもわからないらしいですよ
チブサさんのカラダを毎日見てる男がいるなら別ですけど」
「いないわよ」
「なんだ近親相姦って過去の話なんだ」
「そうよ あっ 違う ウソよ ウソ」
「今さら隠し事ですか」
「ウフフッ 店長さんもロリコンだって
カミングアウトしてくれたのにね」
「ちょっとあんまり口に出さないでくださいよ
私服警官が店にいるかもしれないし」

客は私以外に2人の男がDVDコーナーにいる

前回は気づかなかったがDVD試写コーナーが
奥にあるようだ

「試写コーナーもあるんだね」
「DVD少ないんで3部屋だけですけど」
「今度使ってみようかな」
「あっ 筆下ろしする作品ってここにもあるんで
ちょっと見てくださいよ 顔出ししてない人も
確か出てたと思うんで サービスです」
「そう?じゃあ見てみるわ」

「今日買ったバイブは使わないほうがいいですよ
かなり激しいモノなんで声ガマンできないと思いますし」
「それじゃ 自分の家でも使えないじゃない」
「壁薄いんですか チブサさんのマンション」
「普通だけど まっ でも今日は見るだけにするわ」
「オールナイトもOKですよ」
「明日仕事よ」
「ハハハッ」

そのDVDを持って奥の部屋に入った

ナンパモノのAVの存在は知っていたが
こんなのははじめてだ

スタッフが連れてくる素人風の男の子に
熟女が教えながらセックスしていく

私は経験人数がひとりなので教えるほどのテクニックはない
ただモザイクはかかっているがAV男優としか
思えない男が多いので気にすることないかもしれない

いきなり経験人数が二桁になるなんて
ちょっと自慢したくなるかもしれない

ただそんなことを話す友達は私にはいない
プライベートで話すのは叔母くらいだし
今度会うときに話してみようかな

もうAVに出る気持ちになってきた


「えっ もう出てきちゃったんですか
何なら別のDVDも持ち込んでいいですよ」
「ううん」
「で どうですか?」
「やってみようかなって」
「そうだ 出演料言ってなかったですね
顔出ししないと5万くらいなんですけど」
「全然問題ないわ お金のためじゃないし」
「じゃ 今そいつに電話しますね」

店長はAVを作ってる知り合いに電話しはじめた

「あっ うん そう OKだって
ここにいるからちょっと電話かわるよ」

「もしもし」
「本当に出てもらえるんですか」
「はい」
「よかったぁ もしダメだって言われたら
AV女優に頼むつもりだったんですよ
ただ顔出ししなくてもマニアにはカラダで
バレちゃうから評判悪くなるんですよね」
「そうなんですか」
「ハハハッ そんなこと知ったこっちゃないですよね」

この人は店長よりもノリが軽い

「昼間撮影みたいですけど日程ってもう決まってるの?」
「はい 大雨とかじゃない限り来週日曜日で
会社員って聞いてるんですけど休みですよね」
「よかったわ でも人が多そう」
「マイクロバスから外は見えますけど
中の様子は見えないんで それと日曜じゃないと
素人童貞なんて見つけられないし」
「AV男優さんじゃ・・・」
「いやっ 今回全員素人童貞目指してるんで
ひとりも呼んでないんですよ もしダメなら
スタッフの僕らが出ることになるだけで」
「スタッフさんって多いんですか」
「4人です みんな若造です」
「素人の人が私のこと見たら断られるんじゃないですか」
「童貞を甘く見すぎですよ 謝礼もらって
セックス出来るのに断るバカいませんよ
それに熟女だって誘う時に言っておくので
あっ 年聞いてなかったですね ウソでも教えてください」
「38です」
「熟女なら若手も若手 きっと喜びますよ」
「そうだといいけど」

そのあと集合時間や注意点などを聞いていった
素人童貞を相手する女性は3人いるとのことだ
ついさっきまで私は勘違いしていた
だいたい相手するのは3人くらいということだ
さすがに10人にハメられたら私が壊れてしまう

「じゃあ 当日よろしくお願いします」
「はい こちらこそ」


「数ヶ月後にはこの店にも入荷しますよ」
「そっか 記念に買わないとね」
「チブサさんなんだかイキイキしてますね」
「ハハハッ 久々のセックスだから楽しみで」
「もっと遊べばいいのに 独身なんだから」
「どうすればいいかわかんなくて」
「近親相姦なんかしてるからですよ
世の中の男はもっとギラギラしてますよ」
「本当に?」
「今回のAVだけじゃなくいろいろと考えておきます」
「お願いね 店長さん」
「あっ その呼び方変えてもらえませんか
カズヒコって名前なんでカズで」
「カズさん?」
「いやっ 10近く年下だしカズくんで」
「母親みたいね」
「弟みたいに接してもらえればうれしいです
ずっと姉ちゃん欲しかったんで」
「わかったわ カズくん」

予習のためにさっき少しだけ見たAVを購入した



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北条光影

Author:北条光影

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