悪妻輪舞曲(5) 「本当に女に興味あるの?」

「プロポーズされちゃった」
「もういい加減結婚しなさいよ」
「生まれ育った家庭環境のせいか
イメージ湧かないのよね」
「今度の人は珍しくマトモな人だしいいと思うけど」
「そう 4つも年下だしね」

彼の名前は近藤ミツル 33才

ヒロコが保険の営業に行った家で
ひとめぼれされ付き合い始めたのだ
すでに体の関係もあるのでもうメロメロだ
何でも言うことを聞いてくれるらしい

「キープかな とりあえず」
「20代じゃないのよ もう」
「なんだか刺激がないっていうか
あっちの方も私が教えてるようなモノだし」
「ヒロコは年上が好きだもんね」
「そう」
「でも付き合ってるくらいだから
いいところもあるんでしょ」
「前に言ったじゃない 実家が裕福なの」
「本当にそれだけ」
「結婚って考えたらお金も必要でしょ」
「まぁね」
「仕事もしなくてよくなるし」
「いろんな男と出会えるし楽しいって
言ってなかったっけ」
「だって夫婦で話聞いてたら旦那の方は
まず間違いなく私の胸を見てくるし
優越感っていうかさ」
「ハハハッ しょうがないよ
こんな体見ちゃったら」
「そういえばマドカと最近温泉とか行ってないね」
「ミユも一緒ならいいけど」
「う~ん エッチな話出来ないしなぁ」
「そういう話聞きたい盛りよ」
「マドカそっくりね」
「ハハハッ 私の方がひどいけど」
「ハハハッ」

ヒロコにはまだ言ってないが
私には狙ってる男がいる

はじめて浮気してしまいたいと思ったほど
魅力的な男だ

会社に集配に来ている山田ゴウ 28才

まさに野生的な筋肉質な風貌で
はじめて見た瞬間に抱かれたいと思った
性格はシャイで言葉数が少ない

週に1度は会社に来るのだが
私が担当しているので倉庫で
2人きりになる時間がある

ちょうど山田くんと荷物の搬入を
している時は誰も来ないのだ

「山田くん彼女出来た?」
「いえっ」
「もしかして女性が苦手なの?」
「そんなことないです!」

会うたびに質問攻めだ

最初は作業をしながら事務的な会話だけだったが
山田くんも慣れてきて心を開いてくれた

「そうかなぁ」

谷間が見えるような服じゃないが
上目使いで山田くんを見つめてみる

「えっ あっ」
「今日も汗のにおいすごいわね」
「す、すいません」
「ううん 嫌いじゃないわ」

「はぁ はぁ」

静かになると山田くんの息遣いが
倉庫に響く 鼻息が普通の人より荒い

「本当に女に興味あるの?」
「は、はい あります」
「じゃあ どうして彼女作らないのよ」
「好きな人がいないので・・・」
「ふ~ん」

こんな体なのにひとりで慰めてるのか
あぁ 見てみたいわ

「どんな女性が好みなの?」
「えっ あっ いいじゃないですか」
「ごめんね つまんないこと聞いて」
「いえっ すいません」
「ウフフッ 何謝ってるのよ」

私をどこまで女として意識してくれてるのか
それも気になってくる

「私みたいなスタイルはあり?なし?」
「えっ・・・」
「なしだよね 山田くんから見ればおばさんだし」
「そんなことないです もちろんありですよ」
「お世辞でもうれしいわ」
「本当ですって」

これは間違いなくおとせる

もう頭の中では山田くんにぶち込まれて
乱れた自分が渦巻いている

「お礼よ」

私は山田くんに軽くキスをした

「えっ・・・」

恋愛の駆け引きなんて夫以来だ

「ウフフッ」

そこで時間になってしまった
私も山田くんも仕事中なので無制限じゃないのだ


その日の夜 この卑猥な気分を盛り上げるために
私から夫に求めていった

「あなた・・・」
「あっ 今日は・・・」
「ダメなの?」
「週末は相手するからさ」
「そんなに仕事忙しいの?」
「知ってるだろ 今 事業拡大のことで・・・」
「フンッ 浮気してやるんだから」
「機嫌直してくれよ」

夫は性格も穏やかで優しい

「ウソよ 家族のために働いてくれてるのに」

口ではそういったがもう浮気することを心に決めた
私の性欲は増すばかりで天井知らずなのだ

夫のとなりで山田くんの想像をしながら
ワレメに指を這わせた

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