息子たちの嫁(1) 「あぁ バチが当たったのかなぁ」
「あぁ バチが当たったのかなぁ」
「ハハハッ おまえが捨ててきた女たちの恨みだな」
「恨まれてないぞ バカ言うな」
「知らないだけだろ」
「おまえだって知らないだろ」
「少なくともチエちゃんは恨んでたぞ」
「そういえば穴兄弟だったな 忘れてた」
「おいおい 痴呆も併発してるのかよ」
「バカ言うな」
「ハハハッ 決まり文句の”バカ言うな”いただきました」
「ハハハッ おまえが捨ててきた女たちの恨みだな」
「恨まれてないぞ バカ言うな」
「知らないだけだろ」
「おまえだって知らないだろ」
「少なくともチエちゃんは恨んでたぞ」
「そういえば穴兄弟だったな 忘れてた」
「おいおい 痴呆も併発してるのかよ」
「バカ言うな」
「ハハハッ 決まり文句の”バカ言うな”いただきました」
池田タカオ 64才
女遊びにゴルフ三昧それにお酒と
好きなように生きてきたが
腰を痛めて歩くのに手すりや杖が
必要なカラダになってしまった
お金は使いきれないほどあるが
ひとりで気軽に出歩けないことが
こんなにも辛いとは・・・
日々衰えて性格が丸くなっていく気がする
私には4人の息子がいる
みんなもう結婚して自立している
四男は同居したいようだったが
わずらわしいので追い出した
孫もすでに8人いる
長男夫婦以外はまだ子供を作るようなので
これからも増えていきそうだ
私はバツ2で長男だけ母親が違う
女遊び好きの私が結婚した理由は
どっちも子供が出来たからで
愛し合っていたわけではない
ひとり目の妻のクミコと結婚した時は
まだ20才だったのでひどかった
両親が世間体を気にして結婚させたが
最後まで反発した
「じゃあ 父さんたちが責任取れよ」
「何を言ってるんだ おまえは」
クミコのことは結婚したあと一度も抱いていない
1年後にいきなり離婚届を置いて家を出た
子供は連れていくと思っていたが
向こうの親が反対したのか置いていった
長男は私の両親が立派に育てた
いやっ 長男だけじゃなく息子たち全員だ
二人目の妻のチエは結婚後も抱いたりした
カラダの相性が最高だったのだ
ただひとりでガマン出来るわけもなく
飲み屋の女から同級生から手当たり次第に
浮気しまくっていた
離婚の決め手はチエの友達を抱いたことだった
私は知らずに抱いたのだがそのチエの友達は
わかっていてわざと抱かれたようで
ベッドで撮った写真をチエに見せたのだ
チエは離婚したあと私に見せつけるために
親友の岡本に何度も抱かれた
岡本ゲンタ 62才
ジーンズショップでバイトしてた時に
知り合った友達でそれ以来40年以上仲良くしている
結婚は一度もしていないが同棲はよくしている
バイセクシャルの女3人と一緒に住んでた頃には
よく遊びにいって乱交を楽しんだ
「トイレに行けるだけでもマシじゃないか
シモの世話をされるようになったら地獄だろ」
「おまえに頼むしかないな」
「それは勘弁してくれ」
「何だよ 冷たいこというなよ
タダでやってくれなんて言ってないだろ」
「いやっ お金をもらってもイヤだって
専門の人を雇えばいいだろ」
「はぁ・・・」
岡本はまだ現役で仕事をしているので
ずっといるわけにもいかない
「じゃあ 今日は帰るぞ」
「まだいいだろ お酒でも飲んでいけよ」
「いやっ 規則正しい生活をしないと」
「本当におまえは俺の親友の岡本か」
「ハハハッ じゃあな」
あんまりしつこくいうと足が遠のくので
今日のところはそれで帰した

書き下ろし新作「息子たちの嫁」はKindle電子書籍にて絶賛発売中です!
女遊びにゴルフ三昧それにお酒と
好きなように生きてきたが
腰を痛めて歩くのに手すりや杖が
必要なカラダになってしまった
お金は使いきれないほどあるが
ひとりで気軽に出歩けないことが
こんなにも辛いとは・・・
日々衰えて性格が丸くなっていく気がする
私には4人の息子がいる
みんなもう結婚して自立している
四男は同居したいようだったが
わずらわしいので追い出した
孫もすでに8人いる
長男夫婦以外はまだ子供を作るようなので
これからも増えていきそうだ
私はバツ2で長男だけ母親が違う
女遊び好きの私が結婚した理由は
どっちも子供が出来たからで
愛し合っていたわけではない
ひとり目の妻のクミコと結婚した時は
まだ20才だったのでひどかった
両親が世間体を気にして結婚させたが
最後まで反発した
「じゃあ 父さんたちが責任取れよ」
「何を言ってるんだ おまえは」
クミコのことは結婚したあと一度も抱いていない
1年後にいきなり離婚届を置いて家を出た
子供は連れていくと思っていたが
向こうの親が反対したのか置いていった
長男は私の両親が立派に育てた
いやっ 長男だけじゃなく息子たち全員だ
二人目の妻のチエは結婚後も抱いたりした
カラダの相性が最高だったのだ
ただひとりでガマン出来るわけもなく
飲み屋の女から同級生から手当たり次第に
浮気しまくっていた
離婚の決め手はチエの友達を抱いたことだった
私は知らずに抱いたのだがそのチエの友達は
わかっていてわざと抱かれたようで
ベッドで撮った写真をチエに見せたのだ
チエは離婚したあと私に見せつけるために
親友の岡本に何度も抱かれた
岡本ゲンタ 62才
ジーンズショップでバイトしてた時に
知り合った友達でそれ以来40年以上仲良くしている
結婚は一度もしていないが同棲はよくしている
バイセクシャルの女3人と一緒に住んでた頃には
よく遊びにいって乱交を楽しんだ
「トイレに行けるだけでもマシじゃないか
シモの世話をされるようになったら地獄だろ」
「おまえに頼むしかないな」
「それは勘弁してくれ」
「何だよ 冷たいこというなよ
タダでやってくれなんて言ってないだろ」
「いやっ お金をもらってもイヤだって
専門の人を雇えばいいだろ」
「はぁ・・・」
岡本はまだ現役で仕事をしているので
ずっといるわけにもいかない
「じゃあ 今日は帰るぞ」
「まだいいだろ お酒でも飲んでいけよ」
「いやっ 規則正しい生活をしないと」
「本当におまえは俺の親友の岡本か」
「ハハハッ じゃあな」
あんまりしつこくいうと足が遠のくので
今日のところはそれで帰した

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