父親の彼女@池田優子 (2) 「フミヤくん これお年玉」

「なぁ 明日3人でごはん食べないか」
「別にいいけど」
「本当か ここで手料理を作りたいって」
「あっ うん」

母のことを思うと断りたい気持ちもあるが
父に逆らえるような立場じゃない

「そうだ 仕事の方が順調でな
引越してもいいかなって思ってるんだ」
「この近くだよね」
「当たり前じゃないか 転校なんかさせないから
その辺は心配するな」
「うん わかった」

父がユウコさんと付き合いだしてから
少しギクシャクしている

中学に入ったばかりの頃はオナニーの仕方を
教えてもらったり仲がよかった


「お母さんには見つからないようにな」
「う、うん」
「AV見ただけで浮気とか言い出すからな」
「ハハハッ そうなんだ」
「結婚前に部屋で見つかって大変だったんだ
フミヤが持ってたら俺がまず疑われるだろ」
「隠しておかないとね」
「まぁ 夜中に部屋に入ってくることはないから
オナニーはしやすいな 俺なんか兄弟がいたから
AVでオナニーなんて社会人になってからだぞ」
「父さん ありがと」


今でも優しいのは変わらない 父のことは好きだ
ただ母と暮らした家にユウコさんが
彼女として来ることを心が受け付けないだけだ

ユウコさんの印象はあまりない
酔っ払った兄のシンゴさんを連れ帰るために
来てただけでほとんど話もしていない
もちろん遊んでもらった記憶もない


「フミヤくん これお年玉」
「ありがとう」


母のお葬式にも来てたはずだけど
ショックでまわりが見えてなかった

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