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母子家庭賛歌(5) 「もっと写真拝見させていただきたいです」

次の日 団地の営業に向かった

お年寄りは午前中が勝負になる

キャリーにパンフレットを積んで
1戸1戸回っていくことにした


A棟 803号室 前田ヨシオ

「おはようございます」

まず何の営業かは伝えない
会う前に断られてしまうからだ

「何だ」

だいたい奥様が出てくることが多いが
男性の場合は話を聞いてもらいやすい
見た目60代後半といったところか

「はじめまして 実はこちらの団地で・・・」

「あぁ これか」

前の営業の女性の話を聞いていたようだ

「今日からこの団地を担当することになりまして
ご訪問させていただいてるんです」
「旅行なんかせんからな わしは」
「奥様は?」
「もうおらん」
「すいません」
「いやっ もう5年も前のことだから」
「そうなんですね」

断るつもりのようだが
話は全然出来そうだ

留守の家と忙しいと言われた家を挟んで
3戸目で話が出来た これはいいペースだ

「出会いの場でもあるんですよ
女性ひとりで参加される方もいらっしゃいますし」
「もうそういうのはなぁ」
「何かご趣味でもあるんですね」
「いやっ まぁ写真をちょっとな」
「そうなんですね あっ これもですか」
「そうだ」

玄関先に飾ってあるくらいだから
かなり自信があるのだろう

「パンフレットは見ていただいたみたいですが
撮りたい景色はなかったですか」
「そりゃあるがもう体力に自信がなくてな」
「まだ定年したばっかりくらいでしょ」
「ハハハッ もう70になってるぞ」

見た目よりも年はいってる
こういう場合はチャンスだ

「若く見えますよ」
「そんなことないだろ」
「髪もフサフサですし」
「白髪はあるけど髪は昔から多い方なんだ」

「もっと写真拝見させていただきたいです」
「時間は大丈夫なのか」
「はい 今日1日こちらで話してても大丈夫です」
「ハハハッ 面白いな あんた」

ここで時間を置くのが効果的だ

「じゃあ あとでまた来てもいいですか」
「あっ あぁ」
「何時くらいが都合がいいですか」
「いやっ 別に今日は用事がないからずっといるぞ」
「じゃあ 帰りに寄りますね 3時くらいに」
「おぅ わかった」
「自信ある写真用意しててくださいね」
「ハハハッ 忙しくなるな」



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