祖母探訪記(1) ばあちゃんってどこにいるんだよ 親父

「ばあちゃんってどこにいるんだよ 親父」
「おふくろ?急にどうしたんだ」
「みんな墓参りとか行くのにうちは昔から
何もないから会ったこともないし」
「勘当されたって話しただろ」
「じゃあ どこにいるか知らないのかよ」
「会いにでも行くのか」
「あぁ」
「気まぐれだな おまえも」
「いいから 教えろよ」
「わかった わかった」


桑原孝太 19才 無職

親父と2人で安アパートで暮らしている

大学進学は経済的理由であきらめた
その代わりとして22才までは働かなくても
かまわないと親父に言われている

母親は俺を産んだだけで育てたのは親父だ
顔も名前も知らない
何かで調べればわかるかもしれないが
会っても傷つくだけなので忘れたフリをして
ずっと生きてきた



「なぁ どっちのばあちゃんのおっぱいが
大きいか勝負しようぜ」
「さすが田辺 考えることがぶっ飛んでるな」
「褒めるなって 会ったことはあるのか」
「ない 写真も見たことない」
「俺は多分何度も会ってるはずだけど
本当に記憶にないんだ」
「母親の方のばあちゃんってことか」
「あぁ 父ちゃんの方のばあちゃんは
もう死んじゃってるから これなら公平だろ」
「あぁ これはいい勝負になりそうだな
それで何を賭けるんだ」
「孝太の童貞だ 俺が勝ったら
強制的に団地ババアで捨ててもらう」
「うわぁ」
「もし孝太が勝ったら最高級ソープに招待しよう
そんなに悪くないだろ」
「高いんじゃないのか それって」
「あぁ 俺は行ったことないけど
知り合いが6万くらいだって言ってたな
本物のAV女優もいるってさ」
「えっ・・・」
「さすがにAV女優はもっと高いだろうから
招待できないかもしれないけど」
「それより田辺にメリット何もないけどいいのか」
「あぁ 早く童貞をオサラバしてもらいたいんだ
一緒に団地ババアと3Pとか4Pで遊べるし」
「素人デビューの夢は崩れ去ったか・・・」
「団地ババアは素人だぞ じゃあ 逆にするか」
「いやっ そのままでいい」



田辺哲也 20才 無職

うちと同じく父子家庭で団地暮らし


「暇そうだな」

昼間メロンパンを買って帰ってきた時に
アパートの前で声をかけられた
田辺は犬の散歩中でアパートの前で
休憩していたのだ

まだ出会って1年も経っていない

「まぁ 暇だけど」
「ハハハッ」

どうして答えたのか今でもわからない
久々のメロンパンで浮かれてたのかもしれない


すぐに仲良くなった

父子家庭だったり無職だったり
貧乏だったり共通点が多かったからだ

学年は田辺の方がひとつ上だが
敬語とかやめてくれと最初に言われた


「俺の母ちゃんは小2までいたから
孝太の方が不幸だよな」
「顔とか知ってたら会いたくなるだろ」
「出て行ってすぐは毎日泣いてたってさ」
「それなら最初からいない方がマシじゃないか」
「まぁ そうかもな」

「その犬は飼ってるのか」
「団地で飼えるわけないだろ バイト」
「無職じゃないのか・・・」
「これが職業でいいならそうなるな
散歩1回1000円もらってるし
収入はどこにも届けてないけど」
「ハハハッ」

それ以降2人で一緒に仕事に行ったりしている
すぐに辞められる仕事限定だ
年末はお歳暮の仕分けで10万ほど稼いだ


「田辺の熟女好きは徹底してるな」
「楽だからだって ゴムつけなくていいし
もちろん若い女も好きだけどな」
「ハハハッ」
「デートとかしなくてもいいしな」
「あぁ お金かかるよな」
「考えただけで疲れる 孝太も早くこっちに来いよ」
「萎えそうだけど」
「見るだけなら萎えるかもしれないけど
触ったりハメればイケるって 童貞ならなおさら」
「それを言うなって 童貞だからこだわってるんだ」
「ハハハッ 20才までには捨てろよ」
「わかってるって」
「団地妻じゃなく団地ババアならいくらでも
紹介出来るからな」
「すごいな」

もう誕生日まで3か月しか残ってないので
どうせ団地ババアまっしぐらな感じだった
だから田辺の提案に乗ることにしたのだ

特に狙ってる女もいないし出会いもない

家でゲームしたりマンガを読んだり
オナニーしてるか田辺と会ってるかなので
どうしようもない

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