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大人の家族旅行(1)「あぁ にぎやかでいいねぇ」

「この年になってみんなで旅行するなんて
夢にも思わなかったわ」
「そうだな ただ今回の主役はおふくろだからな」
「ウフフッ ありがとね みんな」
「おばあちゃん 本当によくなってよかったよ」
「そうだね」


木下浩之 33才 独身

今回祖母の快気祝いということで
久々に家族揃って温泉旅行に行くことになった

僕は高校を卒業してすぐに家を出た
行きたい専門学校が近くになかったからだ

今はマンガ家になった友達の手伝いをしたり
時々依頼されるイラストを描いたりして暮らしている

収入は少ないがその友達の作業場で
暮らしているので特に生活には困っていない
母が時々食料を送ってくれることでも助かっている


父は浩二 57才 測量技師

母親のことを何よりも大切にしている孝行息子と
親戚からは言われている

次男なのに母親と暮らしているのがその証拠だ


母は万美 57才 専業主婦

僕が子供の頃はスーパーでレジを打っていたが
姉と僕が大学に進学しないことを宣言したので
そのタイミングで専業主婦になった


姉は速水万由 36才 専業主婦

中2の息子がひとりいる 名前は拓海

中学時代に部活の後輩と付き合いはじめて
そのまま結婚した

結婚式はあとだったので一応出来ちゃった婚だが
すでに家族ぐるみの付き合いだった

僕も家で姉と義兄がイチャついてるのを
何度も目撃したことがある


祖母は幸江 79才 未亡人

ここ5年くらいは入退院を繰り返していた
一時は危ないと言われたりしてたので
温泉旅行に行けるまで回復したのは奇跡に近い

祖父は20年前に亡くなっていて
そのあとずっと祖母はうちで暮らしている
僕も5年くらいは一緒に暮らした


「拓海も来てくれればよかったのに」
「あの子はもう別人だから 反抗期で」
「最近は正月にも顔を見せないもんな」
「男の子って本当難しいわ」
「浩之は楽だったけどね 反抗期といえば万由だし」
「ごめんね お母さん あの時は」
「ウフフッ こんなに素直になるなんて・・・」
「泣かないで」
「泣くわけないでしょ あの時のこと思い出すと
腹が立ってくるわ」
「ババアと言ったことは反省してます」
「あの時は今のあんたより若かったのよ」
「お父さん 何とかしてよ」
「ハハハッ お酒を飲んだりした時にも
ボヤいたりしてるから一生忘れないだろうな」
「今日はお背中流します お母様」
「姉ちゃん 顔が笑ってるって」
「うるさいわね 浩之は」

「あぁ にぎやかでいいねぇ」

車で5時間かけて目的地に到着した



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