義父と嫁の肉弾戦(1)『彼女の方が美人じゃないか』
「親父はこの部屋を使ってくれ」
「もっと狭い部屋があるならそこでもいいぞ」
「世間体があるだろ 会社の連中も来るんだから」
「雅恵さんは納得してくれたのか」
「ここは俺の家なんだ ぐだぐだ言うなら
追い出してやるさ」
「あいかわらずだな おまえは」
西川剛志 66才 無職
妻の紀子と別れてから転職を繰り返しながら
なんとかひとりでやってきたが
ついに仕事を失い息子の世話になることになった
息子は孝志 45才 大手建設会社勤務
昔から図体がデカくてガキ大将タイプ
ラグビー部の先輩の勧めで建設会社に入った
紀子とはケンカばかりしていたが
俺のことは何かと気にかけてくれていた
言葉遣いは荒いが俺にとっては優しい息子だ
息子の嫁は雅恵 40才 専業主婦
ラグビー部の後輩の妹で息子がひと目ぼれした
そして猛アタックして手に入れた
息子は紀子と仲は良くなかったが
紀子と雅恵はよく似ている
性格というよりも体型だ 何もかもデカい
『おまえ 何だかんだいって母さんが好きだったのか』
『そんなことないって』
『見た目が似すぎだろ』
『彼女の方が美人じゃないか』
『まぁ そうだな 俺は母さんの体に惚れたから
顔なんかどうでもよかったけど ハッハッハ』
息子夫婦の間には娘がひとりいるがもう家を出ている
孫娘の美奈 17才
高校に進学せずに彼氏と同棲をはじめた
相手は30代ということだけ聞いているが
まだ俺は会ったことがない
中1の時に年をごまかして付き合いはじめたらしい
2人に似て図体がデカく顔も大人びていたので
全く気付かれなかったのだろう
「食事の準備出来ました」
「おぅ 親父も一緒に食べるだろ」
「そうだな」
食卓にはかつ丼が用意されていた
俺と息子の大好物だ
「もう特盛りは食べきれないんじゃないか 親父」
「年寄り扱いするな かつ丼ならおまえより食えるぞ」
「ハハハッ 確かに昔はそうだったな」
「本当ですか あなた」
「俺は2杯が限界で親父は3杯ペロリだから」
「すごいですね お義父さん」
「当たり前だろ 年季が違うってもんだ」
3人でかつ丼をかきこんだ
「みそ汁のおかわりもらえるか」
「はい あなたは」
「じゃあ 俺も 負けてられないからな」
「ウフフッ」
「雅恵さんのポテトサラダは絶品だな」
「そうだろ 親父は久しぶりなんじゃないか」
「あぁ」
「待て待て 一番食ってるのは雅恵さんじゃないか」
「そんなことないですって」
「いいのか 孝志」
「こいつとは勝負しないことにしてる 底なしだから」
「さっきの話ですごいって言ったのは
お世辞だったんだな 雅恵さん」
「・・・すみません お義父さん」
「ワッハッハッ」
家族で集まる習慣が今まであまりなかったので
雅恵のことはよく知らない
俺がここに来ることを歓迎してないと
息子に聞いていたので多少身構えていたくらいだ


「もっと狭い部屋があるならそこでもいいぞ」
「世間体があるだろ 会社の連中も来るんだから」
「雅恵さんは納得してくれたのか」
「ここは俺の家なんだ ぐだぐだ言うなら
追い出してやるさ」
「あいかわらずだな おまえは」
西川剛志 66才 無職
妻の紀子と別れてから転職を繰り返しながら
なんとかひとりでやってきたが
ついに仕事を失い息子の世話になることになった
息子は孝志 45才 大手建設会社勤務
昔から図体がデカくてガキ大将タイプ
ラグビー部の先輩の勧めで建設会社に入った
紀子とはケンカばかりしていたが
俺のことは何かと気にかけてくれていた
言葉遣いは荒いが俺にとっては優しい息子だ
息子の嫁は雅恵 40才 専業主婦
ラグビー部の後輩の妹で息子がひと目ぼれした
そして猛アタックして手に入れた
息子は紀子と仲は良くなかったが
紀子と雅恵はよく似ている
性格というよりも体型だ 何もかもデカい
『おまえ 何だかんだいって母さんが好きだったのか』
『そんなことないって』
『見た目が似すぎだろ』
『彼女の方が美人じゃないか』
『まぁ そうだな 俺は母さんの体に惚れたから
顔なんかどうでもよかったけど ハッハッハ』
息子夫婦の間には娘がひとりいるがもう家を出ている
孫娘の美奈 17才
高校に進学せずに彼氏と同棲をはじめた
相手は30代ということだけ聞いているが
まだ俺は会ったことがない
中1の時に年をごまかして付き合いはじめたらしい
2人に似て図体がデカく顔も大人びていたので
全く気付かれなかったのだろう
「食事の準備出来ました」
「おぅ 親父も一緒に食べるだろ」
「そうだな」
食卓にはかつ丼が用意されていた
俺と息子の大好物だ
「もう特盛りは食べきれないんじゃないか 親父」
「年寄り扱いするな かつ丼ならおまえより食えるぞ」
「ハハハッ 確かに昔はそうだったな」
「本当ですか あなた」
「俺は2杯が限界で親父は3杯ペロリだから」
「すごいですね お義父さん」
「当たり前だろ 年季が違うってもんだ」
3人でかつ丼をかきこんだ
「みそ汁のおかわりもらえるか」
「はい あなたは」
「じゃあ 俺も 負けてられないからな」
「ウフフッ」
「雅恵さんのポテトサラダは絶品だな」
「そうだろ 親父は久しぶりなんじゃないか」
「あぁ」
「待て待て 一番食ってるのは雅恵さんじゃないか」
「そんなことないですって」
「いいのか 孝志」
「こいつとは勝負しないことにしてる 底なしだから」
「さっきの話ですごいって言ったのは
お世辞だったんだな 雅恵さん」
「・・・すみません お義父さん」
「ワッハッハッ」
家族で集まる習慣が今まであまりなかったので
雅恵のことはよく知らない
俺がここに来ることを歓迎してないと
息子に聞いていたので多少身構えていたくらいだ




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