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熟母・山崎春子(1)『私も一緒に行きますから』

「まさかひとりで行くことになるなんてな」
「仕方ないじゃないですか」
「親父たちのために出稼ぎに行くのに本当に腹が立つ」
「お義父さんも今回は珍しく謝ってましたし」
「確かに親父が謝るのを見たのははじめてだったけど
それにしてもこのタイミングじゃなくていいだろ」
「3か月ほどのガマンですよ あなた」
「最初が一番辛いって言ってただろ 田上が」
「いつでもこっちに電話してきてください」
「そんなことしたらまた親父に情けないとか言われるだろ」
「ウフフッ そうかもしれないですね」
「笑い事じゃないって」
「ごめんなさい」


山崎春子 49才 主婦

廃れた漁港のそばの民家で家族4人で暮らしている

私はとなり町の出身だがもう両親を亡くしていて
兄弟もこっちには残ってないので実家というものはない


夫は幸男 55才 元漁師

漁師の稼ぎが薄くなったのでとなり町で力仕事をしていたが
その工事も終わってしまい職を失った

失業手当を受け取りながら次の仕事を探していたが
そんな時に先に東京に出ていた同級生の田上さんに
一緒にタクシーに乗ろうと誘われたのだ

こっちで仕事を見つけても月15万稼ぐのがやっとなのに
タクシーに乗れば新人でも月30万稼げるらしい
全く信用してない私たちに給与明細まで見せてくれたのだ

確かに保険や税金を引かれても30万弱と記されていた

田上さんもまだタクシーに乗って半年も経っていない
入社してからすることは二種免許を取ることだが
すべて会社が費用を出してくれて日当までもらえる

『親父さんじゃ無理だけど幸男の性格なら
大丈夫かもしれないぞ 我慢強いから』

田上さんはそう言って夫を説得した

もし夫が乗務することになると紹介料10万円が
会社からもらえることを教えてくれた
それは田上さんだけじゃなく夫ももらえるようだ

『私も一緒に行きますから』

義父もまだ元気だし息子も大人なので
私も東京についていく予定だった
出稼ぎといっても単身じゃなければ寂しくもないからだ

その言葉で夫はタクシーに乗ることを決めた

私が夫の愚痴を聞いてあげれば何とかなるだろうし
東京には仕事がたくさんあるらしいので
もしタクシーを辞めても2人で働けば
それくらいは稼げるだろうというのもあった

ただそう思った矢先に義父が転んで足を怪我したのだ

全治3か月と診断されたがもう年なので
ゆっくり治していきましょうと医師に言われた


義父は幸次郎 78才 元漁師

義母は5年前に亡くなった
子供は長男の夫以外に3人いるが交流はほぼない

みんな義父の傲慢な性格に愛想を尽かして
家を飛び出していったのだ

義母の一周忌には本人たちだけ顔を出していたが
義父のいないところで三回忌以降は来れないからと
夫に告げていた


息子は大和 31才 画家

画家といっても売れない画家で
知り合いに頼まれたデザインの仕事をしてたりする

実家暮らしなのでやっていけるが
独り立ちするには無理な収入しかない
年に1度くらい3万円ほどくれたりするが
もちろんあとはすべて私たちが出している

ひとりっ子ということで甘やかしてきた
貧乏でもひとりになら贅沢させられたのだ
絵の専門学校に行ってる時は仕送りもしていた

義父母も同居する孫なので甘やかしていた
たださすがに今は義父が悪態をついたりする

『大和くらいの時にはこの家を買ってたぞ』

築50年になるのでボロボロにはなってるが
2階建ての立派な家だ

間取りは2階に2部屋で1階は1部屋と居間
庭はないが車が2台置けるガレージがある
今は軽トラックが1台置いてある



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