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彼女の母(4)『大人って本当卑怯だよね』

「お母さん 話してた通りだったでしょ」
「そうね あとはプロポーズしてくれるかよね」
「出来ちゃった婚でもいいんだけどな」
「ダメよ ギリギリまでは頑張って」
「うん でもあと1年くらいかな 待てるのは
お母さんは23才で私を産んだんでしょ」
「時代が違うわよ 今は30才くらいが普通なんだから」
「こんな風に友達みたいな母娘が理想なんだもん」
「男の子だったら大変よ」
「最初は女の子がいいな 産み分けって出来ないのかな」

私にとって一番大切なのは娘の詩織だと
わかっているが男を見るとついつい誘惑してしまう

それは本能なので自分でも止められない

はじめての経験は19才とかなり遅かった
それというのも最初の男と結婚しようと
何となく決めていたからだ

その男にとって私は何でもない存在だった
何度か抱かれてあっさり捨てられた

本能が目覚めたのはそれからだ
手当たり次第に男を誘惑していった

そしてよりによって子持ちの夫に
妊娠させられてしまった
明らかに罠にハメられたのだ

避妊にはかなり気をつけていたのに・・・

『私 まだ子供なんて・・・』
『頼む 産んでくれ 俺が育てるから』
『そんな・・・』

子供を産むまでは夫に渡して終わりと考えていたが
実際に産んでみると母性が意見を捻じ曲げた

『結婚してくれないなら私がひとりで育てる』
『えっ!?いいのか』
『う、うん その代わり幸せにしてね』
『ハハハッ もちろんだよ 君とその子のために
死ぬ気で働くから』


夫の連れ子はすでに10才で男の子だった

名前は道彦 ちなみに夫は道夫だ

『元妻とは完全に縁を切ってるから
道彦も会ったりしない』
『そうなんだ』
『だから自分の子供として接してくれないか』
『う、うん でも・・・』
『わかってる 詩織の方を大事にしてもかまわない
俺が道彦の方はフォローしていくから』

最初は苦労した 男の子は難しい 
ちょうど反抗期だったということもある

『おばさんって呼んでいいよね』
『でもお父さんの前では・・・』
『わかってるって お母さんって呼ぶよ その時だけ』
『それならいいけど・・・』
『おばさんが僕をママと会わせなくしたんでしょ』
『違うわよ それは』
『大人って本当卑怯だよね』

略奪したわけでもないのにこんなこと言われるなんて・・・

夫に相談しようと思ったが詩織の寝顔を見てると
そんな気持ちもすぐに霞んでいった



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