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兄の本性(13)

約束の場所に行くとマイクロバスが停まっていた
そのまわりに人がいるが誰がスタッフかわからない

運転席の方に誰もいないので撮影中だろう

私は顔出ししないので2番目だ
あとの2人は顔出しすると言っていた

ひとり出演者らしき女性もいる


「あっ どうも チブサさんですか」

背後から声をかけてきた

「はい」
「この間電話で話した佐々木です」
「はじめまして」
「今はひとりめの女性の撮影してますけど
最後の男なのでもうすぐ終わりますよ」
「時間通りなんですね」
「あっ あそこに3人いるでしょ
いきなり素人4人組見つけちゃって
あの大きな男はまだなんでチグサさんの相手ですよ」

いきなり大男か 見た目オタクという感じだ

「あの女性って」
「チグサさんのあとに出る方ですけど
早めに来たって まだ2時間以上かあるんですけど」
「声をかけても平気ですか」
「はい きっと喜ぶと思いますよ
じゃあ また男探し行ってくるんで」

佐々木さんは雑踏に歩いていった
本当にライブという感じだ

「どうも」
「えっ あっ」
「話したくないなら無視してください」
「いえっ 次に出る方ですよね」
「はい」

3人の男は私たちを見てヒソヒソ話している

「あっちで話しましょ すぐ呼ばれそうだけど」
「そうですね」

腰かけれそうなところがあったので2人で座った

「どうしてこんなに早くに」
「この状況に慣れておこうと思って」
「そうですね あまり深く考えてなかったです」
「楽しみでもあるけど不安もあって」
「顔出しして大丈夫なんですか
結婚とかされてそうですけど」
「うち田舎だから大丈夫かなって」
「ネットでも買えるみたいですよ」
「もう夫とは夜の生活もないし 娘がいるんですけど
国際結婚で日本にはいないんです」
「あぁ それなら家族には知られないかな
でも親戚とかいろいろいるでしょ」
「普段こんな化粧しないから」

確かに厚化粧で年がわからないレベルだ

「あなた まだ若いでしょ」
「もうすぐ40です」
「ちょうど10才くらい下だわ」
「そうなんですね」
「この年で20代くらいに若い男の子に
抱かれることなんてないでしょ」
「はい」
「このまま老いていくには寂しいなって」
「熟年離婚は考えてないんですか」
「生活出来ないから」
「あっ・・・」
「生まれて一度も働いたことないの
これが仕事なのかわからないけどはじめてよ」
「うらやましい気もするけど旦那さんに
相手されないのは寂しいですね」
「浮気でもして離婚されても困るし」
「結局今日のこれが見つかると・・・」
「そうね ただ天秤にかけて選んじゃったのよね
顔出ししないと5万円でしょ はじめて稼ぐんだし
少しでも多い方がいいなって」
「いくらか聞いてもいいですか?」
「20万よ DVDのパッケージにも顔が出るって」

佐々木さんは私の相手を見つけてきたようだ

「じゃ チブサさん お願いします」
「はい」

「チブサ?」
「ハハッ 本当の名前はチグサです」
「あっ 私はミユキよ」
「撮影終わったらごはんでも食べましょうか」
「電車の時間があるからゆっくり出来なくて」
「結婚してるといろいろ制約あるんですね」
「そうなのよ」

私はマスクをつけてバスの中に入った



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