叔母と少年(5)

「あぁ 美味しいなぁ」

ソフトクリームを食べながら公園に行った

「ここで遊んでから帰ろうか」
「何するの? ここで」
「えっ 何でもいいわよ 私はここで座ってるから」

「そうだ 叔母さん 鬼ごっこしようよ」
「3人で?」
「うん 俺とユウトが鬼やるから叔母さんが逃げて」

そんな変則的なルールの鬼ごっこがあるのか

「ばあちゃんはすぐ捕まるから面白くないんだよね」
「じいちゃんはジャングルジムの達人だし」
「うん じいちゃん最強!」

父は若いな この2人を相手に戦えるなんて
私はそんな体力もない 母よりはマシだけど

「隠れてもいいの?」
「でも公園の外に出るのはダメだから」

隠れるとしてもトイレの裏と
ベンチとか木のうしろくらいしかない
あと子供連れの母親の集まりに紛れるかだ

「ユウトがアイス食べ終わったら
10数えるから逃げて」
「う、うん わかったわ」

買い物袋はベンチに置いておくことにした
誰も持っていかないだろう

「お兄ちゃん 食べ終わったよ」
「じゃあ 数えようぜ」
「うん」

「1・・・2・・・3・・・」

私はとりあえず噴水の方に走った

あっ 銅像のうしろに隠れることが出来そうだ

隠れて2人の方を見てみると
すごい勢いで走りはじめた

ユウマはトイレの方に向かったが
ユウトはこっちに一直線に向かってくる

逃げないといけないがユウトよりは
早く走れそうなのでギリギリまでは大丈夫だ

ただここを離れた瞬間にユウマにも見つかる

こんなに不利な遊びがあるんだろうか
まぁ 負けても別に何もないので
手を抜かずに遊び相手をしてあげよう

「あっ! 叔母さんだ お兄ちゃ~ん」

私は買い物袋の置いてあるベンチに向かって走った

「待て~」

ユウトはすぐにかわせたが
ユウマがものすごい勢いで近づいてきた

「捕まえた!!」
「速いわね ユウマ はぁ はぁ」
「ハハハッ クラスで一番だもん」
「おばあちゃんよりも捕まるの早かった?」
「ううん ばあちゃんは逃げないもん
走ると転ぶからって」
「ハハハッ そうよね でも鬼ごっこするって
行く前にわかってたら運動靴はいてきたのに」

「叔母さんのスカートひらひらしてたから
すぐにわかったよ」
「すごいね ユウト」
「やっぱりじいちゃんがいいね お兄ちゃん」

「叔母さん 家に帰ったら罰ゲームね」
「えっ そんなの言ってなかったでしょ」
「負けた人が言いなりは当たり前じゃん」
「そんな・・・」

嫌がるフリはしてみたが内心楽しみだ
2人になら何をされてもかまわない


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