祖母と孫の約束(5)「ウフフッ 直子のために一肌脱ごうかしら」

「あらあら 直ちゃん どうしたの?」
「家出 しばらくここにいていいでしょ」


ある日買い物から帰ると玄関前に直哉が座りこんでいた
大きめのリュックサックを持ってきている


「お父さんたちに内緒で来たの?」
「内緒だけどバレバレだって ここしかないから」
「連絡だけはさせて」
「いいって もう子供じゃないし」
「そんなわけにはいかないの」
「勝手にして 入るよ」


すぐに次女の直子の携帯に連絡を入れた


「直ちゃん 来てるわよ」
「はぁ やっぱり お母さんのところか」
「ケンカでもしたの?」
「そう 仕事探ししてないことがうちの人にバレて・・・
私は知ってたんだけどね」
「そうなの?」
「面接が苦手なのよ あの子 筆記だと上位なのに
それで傷ついてるみたいでさ」
「ちょっとかわいそうね」
「引きこもりにするつもりはないわよ
でも急かすほどじゃないでしょ 就活1年目なんだし」

「やりたい仕事でもあればいいんだけどね」
「お母さんが見つけてあげてよ」
「ウフフッ 直子のために一肌脱ごうかしら」
「本当に!?」
「まずコネでもいいか 本人に聞いてみないとね」
「しばらくよろしくね 有希もそろそろ難しい年頃だから
ケンカしてるところあまり見せたくないし」
「そうね 有希ちゃんも遊びに来てくれるといいけど」
「お金に困ったら甘えに行くわよ 昔の私みたいに」
「ウフフッ そうね」


電話のあと居間にお菓子とジュースを持っていった


「長電話しすぎだよ ほとんど聞こえてるし」
「これ食べて お饅頭好きでしょ」
「やったー 栗饅頭だ」


大輔と違って直哉は昔から単純で扱いやすかった
体型もぽっちゃりしていて食べさせておけば
幸せそうにしているのだ

そんな直哉が傷ついてるなんて・・・


「聞こえたかもしれないけどおばあちゃんの友達に
何かいい仕事ないか聞いてみようか」
「う、うん あぁ でも仕事したくないなぁ」
「そんなこと言ってると結婚出来ないわよ」
「結婚はしたい!したい!」
「ウフフッ」


もしかしたら直哉も大輔と同じく童貞かな


「その前に彼女作らないとね どんな子がいいの?」
「彼女探してくれるの?仕事探してくれるより嬉しいんだけど」
「直ちゃん 仕事が先でしょ」
「そうだよね あぁ この栗饅頭より考えが甘かった・・・」
「ウフフッ」

「ここ勝手に使っていいよね」
「しばらくいるなら奥の部屋を使えばいいのに」
「あんまりひとりになりたくないから」


居間に荷物を広げはじめた


「これも持ってきたからインターネットも繋がるよん」
「何なのそれ」
「Wi-Fi おばあちゃんは知らないだろうけど」
「ふ~ん でもインターネットは知ってるわよ
いろいろ調べる時に使うんでしょ」
「そうだ ここにいる間にいろいろ教えるよ」
「本当に?」
「だって仕事も彼女も探してもらうんだから
おばあちゃん孝行しないと」
「探せるかどうかまだわからないわよ」


ひとりよりも誰かいる方がにぎやかで楽しい
ただ直哉がいると大輔とは遊べなくなるかもしれない



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