熟年兄妹散歩道(5)「同じこと考えてたよね 今」

「おまえら遅かったじゃないか 寿司とケーキ買ってきたぞ」


家に戻ると父が珍しく帰ってきていた


「やったね 手洗ってくる」
「おぉ」

「で いくら勝ったの?」
「20万だ」
「すごい!」

「私たちのこと思い出すなんて偉いね 父ちゃん」
「いやいやっ 順平の誕生日だから予約してある
ケーキを取ってこいって頼んだのはおまえだろ」
「ウフフッ」


基本的に普段は友達との付き合いを優先するので
父も何だかいつもと違う

ただ今日はいない方がうれしかった


「半世紀おめでとう!!!」


「父ちゃん このあと飲みに行くんでしょ」
「いやっ 今日は行かない 明日から泊まりで温泉に行くから」
「すぐにそんな計画立てるなんて」
「勝つって前提でやってるからな ハッハッハ」
「家族で行ければもっといいのに」
「だっておまえら仕事だろ 休みを合わせてくれるなら
いつでも連れて行くぞ」
「本当?」
「ただ金があるうちに計画しないと延期だけどな」
「お兄ちゃん このあと早速予約しちゃお」
「そうだな ハハハッ」


父は疲れてたのかすぐに寝てしまったので
妹と温泉旅行の計画を立てることにした


「私も5万くらい出すからいい部屋に泊まろうよ」
「もったいないだろ 俺は料理がうまい方がうれしいし」
「でも個室温泉付きは絶対だからね」
「えっ あっ あぁ」


頭の中で妹と温泉に浸かってる想像が浮かんだ


「同じこと考えてたよね 今」
「ハハッ」


父が家にいる時はうかつなことは話せない
今までが性的な話をし合うような家族ではなかったからだ

もし私と妹がおかしな関係になってると父に知られれば
別居させるなり何らか行動を起こすかもしれない


「ここ いいかもな 海も見えるし 案外安いし」
「でも平日は休み取れないでしょ」
「有給使うって 自分への誕生日プレゼントで」
「取らせてくれるの?」
「有給の買取りがなくなったから結構みんな取ってる
忙しい15日前後は無理だけど」
「主任だもんね」
「あぁ 50才でまだ主任だ 文句あるか」
「ウフフッ じゃあ8日から三泊四日ね
そのまま土日休めば楽でしょ」
「そうしよう」

「ここさ 部屋の中から・・・」
「海鮮フルコースはやばいな ほとんど料理の値段か」

「父ちゃん 明日帰ってこないって」
「母さんも一緒だったらもっとよかったんだけど」

「お兄ちゃん・・・」
「おっ おいっ」


寝ている父の目を盗んで無言で触り合うだけで
その日は終わった 

明日は妄想で仕事が手につかなくなりそうだ



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