訪問介護士@宮園純子(5)「ポックリはいいけど俺より先に逝くのはなしだからな」

「ねぇ このお金で温泉旅行にでも行きましょうよ」
「温泉か 3人で行ったのは・・・20年以上前だな」
「ウフフッ あの子 今頃どうしてるのかしら」
「まぁ 元気にしてるだろ」


息子は出て行ってから年に1回は連絡が来ていたが
どんどん減って最近話をしたのは4年以上前のことだ


『元気?』
『う、うん あんたは』
『元気 じゃあ 父さんにもよろしく』


こっちから電話しても全然出てくれない
メッセージの既読はつくので無視してるだけのようだ

音信不通になった理由は全く見当がつかないが
そもそも会話らしい会話はなかったので
少し寂しいが受け入れている
結婚相手でも見つければ連絡してくるだろう


「週末はちょっと高いな」
「全部使えば大丈夫でしょ」
「さすがにもったいなくないか」
「じゃあ レンタカーじゃなく電車で行きましょうか」
「いやいやっ それは疲れるって」
「ウフフッ そうよね」


車はこっちに引っ越してきたタイミングで手放したので
お互いしばらく運転していない


「介護って大変そうだな」
「将来的にあなたの介護をすることになるんだし
練習になるわよ」
「いやいやっ 俺はポックリ逝くから」
「ウフフッ 私もポックリがいいわ」
「ポックリはいいけど俺より先に逝くのはなしだからな」
「わかってるわよ」


夫に愛されてるだけで貧乏なんて平気になる
女なんて単純な生き物なのだ


「純子・・・」


仕事をしてない分の力を私に使ってくれるなんて・・・


「信雄さん・・・」



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