秘湯の宿・いしだ(2)「久しぶりの予約の客なんだ ちゃんと頼むぞ」

「久しぶりの予約の客なんだ ちゃんと頼むぞ」
「私はいつでも準備万端よ ウフフッ」
「小百合はどうなんだ」
「客次第だってば 若い男だったら張りきっちゃうし ウフフッ」
「きっと若いはずよ 男ふたりで来るんだから」


石田小百合 30才 バツイチ

【秘湯の宿・いしだ】

先祖代々うちの家族だけで営んでいる
宿の近くに4カ所の秘湯があり温泉ブームの時は繁盛した

秘湯自体は市の保存団体が管理している


父 雄大 57才  母 藍子 52才  祖母 澄江 77才


今は宿と同じ敷地内の建てた平屋で暮らしているが
昔は宿の中の一室で家族全員寝泊まりしていたらしい


「もしかしたらゲイかもしれないじゃない」
「そっか 今は増えてるみたいね そういう男」
「何で田舎者のおまえが知ってるんだよ」
「テレビを見てればわかるわよ この番組の司会だって・・・」
「これは完全にオカマだろ 気色悪い なぁ 母ちゃん」
「そうだね おかしな時代になったもんだよ」
「ばあちゃん さすが」


うちの宿の慣習として性サービスをするのが当たり前のことだが
そのことに対してずっと反感を抱いていた
兄弟が多ければまだいいが私はひとり娘で跡継ぎ候補だったのだ

それを回避するために高校を卒業してすぐに夜逃げ同然で家を出た
反対されるのはわかっていたので相談もしなかった

そしていろんな男と同棲を繰り返し最終的に職場の先輩と結婚

ただ1年も経たずに離婚して家に出戻った
離婚原因はいろいろあるがほぼ私の責任といえる 
過去の男の清算が中途半端だったからだ


「なぁ 今日はみんなでフロ入ろうや 客もいないし」
「そうだね 小百合も入るでしょ」
「当たり前じゃない」


出戻る覚悟をした時に宿の慣習をすべて受け入れることにした


「母ちゃん どこがいい」
「瀬戸岩の湯にしようかね」
「ばあちゃん 大丈夫?」
「いざとなったら俺がおんぶして行くって」


【瀬戸岩の湯】はその名の通り岩場にある露天温泉で
足腰が弱っているとたどり着けない秘湯中の秘湯だ

秘湯マニアの中には逆にそこしか行かないこともある




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