義父と嫁の必然的事案(2)「おまえはシコれば満足出来るだろうが礼美は違うだろ」

「おまえは仕事に集中すればガマンできるだろうが
礼美は無理じゃないか アル中になるぞ」
「それは父さんが見張っててくれれば・・・」


礼美が片付けで台所に行ったので
次男とヒソヒソ話をすることになった


「酒は見張れるがあっちは大丈夫なのか」
「あっちって・・・あっ それは・・・」
「おまえはシコれば満足出来るだろうが礼美は違うだろ」
「ちゃんと考えてあるって」
「まさかだが浮気を認めるのか」
「そんなわけないでしょ いろいろ買ってきたんだ」


カバンの中をのぞくと大人のオモチャがいくつか見えた


「ハッハッハ 抜かりないってことか」
「そうだ 気を使ってよ 父さん」
「今と変わらないだろ 毎日あんあんっ聞かされてるんだから
おまえのはぁはぁがなくなるだけでな」


このマンションは家の外には音は漏れないが
廊下に出れば部屋音は聞こえる作りになっている
別々の部屋の中にいればそうでもないが
トイレに行く時に聞こえるのだ


「あっ お邪魔ですね 先にオフロ入ってきます」


礼美が急に入ってきたのでびっくりした


「いやっ」
「ごめん もうちょっと話したいからそうして」
「はい」


礼美が気を利かせてくれたので普通に話せるようになった


「まだ何か話あるのか フロで一発やってこいよ」
「ほらっ 父さん 週末って朝帰りしてるじゃない」
「あっ あぁ まぁな」


仕事柄金曜土曜以外は朝まで飲むことはない 
6時半起きなので体力が持たないのだ


「女でもいるの?」
「ハッハッハ まさか貴博にそんなこと聞かれるとはな
現役は現役だが女はいないぞ」
「母さんが死んでもう2年だし全然いてもいいんだけど
朝帰りするなら家で飲んでほしいなって」
「礼美も一緒に飲めってことか」
「うん その方が安心だし」
「俺は嬉しいが連れも大概手癖悪いからな」
「倉田さんと三浦さん以外の人とも飲んでるの?」
「あぁ どんどん店で繋がってきてな いろんな奴と飲んでる
同世代ってだけで話が盛り上がるからな」


次男の家に越してきてから近所で飲み屋巡りをして
知り合ったのが倉田と三浦だった 
ふたりはボロアパートで一緒に暮らしている


倉田五郎 62才 塗装工 バツイチ 養育費支払いあり
三浦健作 55才 内装職人 元々は風俗とギャンブル中毒


「多少は目をつぶるよ」

「うん?まさかだがおまえ青森で女を捕まえるつもりか」
「えっ!?そんなわけ・・・」
「正直になれって 別の女を抱きたくなったんだろ」
「・・・」
「万が一にも聞かれるとまずいか」


耳元で話すように手を招いた


”チャンスがあればだけど・・・”


「ハッハッハ 礼美に謝罪の先払いしてこい」
「うん じゃあ 行ってくる」


次男は面白みのない男だったので少し安心した
亡くなった女房もきっと天国で笑ってるはずだ



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