中年姉弟の性風景(3)『ここだったら下着も自由に干せるわ』

「ここちょうどいいんじゃない 広さも家賃も」
「もうちょっと探した方が・・・」
「何が気にくわないのよ 康夫」
「となりの建物が近くて日当たりが悪そうじゃない」
「あっ 本当だね」


部屋探しは今回で2日目だが何だか楽しい
営業スタッフと話をしてる姉を見ながら
一緒に住みはじめた時の妄想を広げていく


『ここだったら下着も自由に干せるわ』
『そうだ 洗濯は別々だよね』
『何を言ってるのよ 家族なのに 水道代の無駄よ
あんたの分もやってあげるから心配しないで』
『うれしいな』

『はいはい じゃあ 脱いで脱いで』
『あっ 姉ちゃん・・・』


姉が言いそうなことを予想しながら妄想していくが
どうしてもエロい展開になってしまう
小島のせいでもあるがあれ以来姉を性の対象として
見てしまうようになってしまったのだ


「何 ぼ~っとしてるのよ 次のとこ行くわよ」
「あっ あぁ」


車に乗り込んで次の物件に向かっていく


「次に紹介するところは本当オススメですよ
先に言っておくと駅から少し離れてるのと
築年数が20年ほど経ってるのでデザインが古くて・・・」
「駅まで徒歩でどれくらいですか」
「15分はかかりますね バスもないので
雨だと通勤が大変かなって」
「あぁ・・・」
「何ならすぐに車を買えばいいわ 私が送り迎えしてあげるし」
「それいいですね 駐車場は近くに安いところありますので」


【ロイヤルハイツ上郷】

確かに外観はひと昔前のデザインだが安っぽくはない


「401号室の角部屋になります」
「角部屋いいね 康夫」
「うん」

「日常清掃はちゃんとしてるので廊下もキレイでしょ」
「本当 本当」


ガチャッ


「うわぁ 広いね ここ」
「2LDKになるので今まで紹介した物件よりも広いですよ」


基本的に部屋が2つあればいいと伝えてあるので
2Kもしくは築年数の経過した2DKを紹介してもらっていた


「ここは康夫の部屋ね」
「あっ うん」


玄関入ってすぐ左の6帖間 クローゼットも広めで悪くない


「リビングも明るくていいね ソファも置けるし」
「となりに建物ないから眺めもいい」
「うんうん 高速道路の先は確か堤防でしたよね」
「はい 散歩するにはいいですよ」

「ねぇ ここに決めちゃおうよ 康夫」
「う、うん」

「建物だけのことを言えばここがオススメです
ただうちだけが紹介してるわけじゃないのでお早めに・・・」
「今まで紹介した方は結局別のところに決めたんですよね」
「は、はい 部屋は気に入ってもらえたんですが
駅から遠いことと少し坂があるので帰りが大変とか・・・」
「そっか さっき上ってたね 康夫次第かな」
「俺は・・・ここでいいよ」
「住んでから文句言わないでよ」
「わかってるって ハハハッ」


家賃は共益費込みで68000円 
駐車場は月7000円 ベランダから見える場所にある


「じゃあ いろいろ引っ越しの準備しないとね
多分私が先に暮らすことになると思うけど」
「うん 俺もなるべく早めに引っ越せるようにするよ」

「車はどうする」
「姉ちゃんが選んでくれていいよ」
「そっか 軽の安いのでいいよね 中古で探してみるよ」
「そうだ お金はどうすればいいかな 先にいくらか渡しておこうか」
「いいよ あとで 康夫のこと信用してるから」
「信用って何言ってるんだよ」
「ウフフッ そうね 家族なのに」


生活費から何からすべて半分づつ出すことになってるが
私の方が貯金があると思うので多めに渡すつもりだ



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