中年姉弟の性風景(19)「おっ 美奈ちゃん 今日は一段とキレイじゃないか」

「いやぁ　来てくれてうれしいよ」
「はじめまして　飯田康夫です」
「おぉ　康夫くん　俺は一郎だ　よろしくな」
「はい」

引っ越してから一郎さんと顔を合わすことはなかった
ただ壁越しに声は聞いたことがあるので初対面な感じはしない


「お友達も来てくれるなんて嬉しいわ」
「迷惑じゃなかったですか」
「何言ってるんだ　大勢で食べた方がうまいに決まってるだろ」
「ウフフッ　一郎さん　もう飲んでますね」
「おっ　美奈ちゃん　今日は一段とキレイじゃないか」
「あなた　嫌われちゃいますよ」
「そんなことないですよ　もっと褒めてください　一郎さん」
「ワッハッハ」


見た目の印象だと一郎さんは相当酔っている


「競馬はやらないのか」
「ギャンブルは全然で」
「そうか　今日は負けちゃってな」
「そうなんですね」

「あっ　俺らは同士だな」


ペチペチッ


一郎さんは自分の頭を叩きながらそう言った


「ハハッ」
「康夫くんも相当な好きモノってことか　ハッハッハ」
「いやっ　ハハッ」


キレイに剃ってある　いつか私も・・・


「じゃあ　先に食べてましょうか」
「はい　6時半には来ると思うんですけど
結構おなかペコペコで」
「ウフフッ　嬉しいわ　たくさん食べてね」
「はい」


料理がテーブルに並べられた


「じゃあ　乾杯するか」
「はい」


「乾杯！」


「いただきます」
「どうぞ　どうぞ」

「うわっ　おいしいです　幸子さん　これ」
「そう？」
「料理教わろうかな　私」
「ウフフッ　いくらでも教えてあげるわよ」


ひと通り食べ終わったくらいで小島がやってきた


「お邪魔します！」



※上記画像をクリックするとAmazonサイト
北条光影作品一覧へジャンプします

全作品Kindle Unlimited対象 （月980円読み放題/初回30日間無料）