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最後の晩餐(1) 「ナオコさん待ってたよ」

私は若者不足で過疎になった地区の
お見合いパーティに参加した

三浦ナオコ 32才

もうすでに30を過ぎて男遊びするのも
飽きてきた頃だった それに以前よりスムーズに
いかなくなったことも原因かもしれない
”そろそろ身を固めよう”
そう思ってまわりを見たがもちろん未婚の男は
女遊びが激しい軽い男ばかりだった

「これ参加してみない?」

同窓会で再会してから度々会うようになった
公務員をしているミホに誘われた

そこで夫のオサムさんから熱烈な
ラブコールをされて結婚することになった


「俺って本当幸せだなぁ」

これが夫の口ぐせだ

池田オサム 40才
私も結婚して姓は池田になった
地元に唯一ある建設会社で働いている

仕事で出世しなくてもこの家と財産を
大部分相続することが決まってるので将来は安泰だ 
あと義母もすでに亡くなっているので
嫁姑問題がないのも結婚の決め手だった
義父も家で世話をするなら大変だが
かなり病状が末期でずっと病院に入院したままだ

「じゃ いってらっしゃい」

キスをして送り出す

新婚生活をはじめた時にすでに義父は
入院していたので大きな家に2人きりだ
口には出してないが義父が亡くなったら
この家と土地を売って駅の近くの
新しいマンションに移ろうと思っている

週に2回ほど病院に見舞いに行く

「お義父様 来ましたよ~」

義父は個室に入っている

「ナオコさん待ってたよ」

余命数ヶ月と聞いてはいるが
そこまでひどくは見えない
ただ1日のほとんどをベッドの上で過ごしている
ゆっくりなら歩けるので下の世話が
必要ないのも私にはありがたい

「これですよね」
「そうそう」

生クリームのたっぷりのったプリンだ
食事制限も治療をあきらめたからか
ほとんど大丈夫だ
さすがにお酒とタバコは止められているが
すでに興味がないらしい

「食べさせてくれるか?」
「昼ごはんまだでしょ」
「先に食べても問題ない」

そこで食事が運ばれてきた

「池田さん 今日は機嫌がいいですね」
「そりゃそうだろ」
「いつも私が入ってきたらイヤな顔するのよ」
「まずいもんばっかり作るからだ」
「他の患者さんには好評ですよ」
「そんな話はいいから置いてすぐ出て行け」
「わかりましたよ」

義父は私と2人になることが楽しみなようだ

「じゃあ お義父様」

いつものように食べさせていく
通いはじめてもう3ヶ月になるので
お世話もだんだん慣れてきた

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