年下義姉(7) 「あいつに似ておまえは・・・」

あぁ 妹に合わす顔がない

父には会わないようにしていたが
ついに再会してしまった
そして妹のマンションの住所まで
教えてしまうとは本当に情けない

お金さえ渡しておけばいいと
タカを括ってたのがイケなかった

「実はアヤコはもう結婚してて・・・」
「まぁ年齢的にそうだろうな」
「だから会いに行くのはやめてくれないか」
「俺はおまえたちの本当の父親だぞ」
「それはわかってるけど・・・」
「会うだけさ もう10年近く会ってないんだ」
「写真でもいいんじゃないか」
「なんだよ おまえのことを言うと思ってるのか」
「いやっ・・・」
「お金もくれてるのに裏切るわけないだろ」
「それはそうだけど・・・」

あの日のことを思い出す

私は高2だった

妹が何故か私の横で眠るということがあった

最初はただ酔った父に嫌気がさして
私のとなりで寝ているだけだと思っていた

ただそれは違った

次の時は帰ってきたと同時に目を覚ましたので
父の言葉をしっかり聞いたのだ

「あいつに似ておまえは・・・」

ゴソゴソとそのあと音が聞こえてきて
しばらくすると妹はトイレに行き
そして私の横にやってきた

気になってふすまを少し開けて見たのは
3回目の時だった

暗くても完全に妹の胸を揉んでるのがわかった

ただ助けに行けなかった
酔った父に殴られるのが怖かったのだ

たった一度だが意味もなく夜中に殴られたことがある
その時も酔っていて何か意味不明なことを言っていた

跡が残らなかったので父と妹は知らないはずだが
トラウマのように頭に焼き付いている

それだけじゃない

私はそんな妹の姿に興奮してしまったのだ
明るいうちは優しい兄を演じているのに
ここまで最低の人間だなんて・・・
私は父の血を受け継いでしまってるのだ

そして さらにのぞいてることを父に知られた
泥酔してるように見えたがそうじゃなかったのだ

妹がいない時に父は話しかけてきた

「おまえ昨日も見てたな」
「えっ・・・・」
「なんだ 妹のハダカでボッキしてるのか」

おまえこそ父親のくせに・・・
言えるはずがない

「黙っててやるよ だからおまえも黙ってろよ」
「・・・」
「なんだ アヤコに言ってやろうか 全部
俺がいたずらしてるのを兄貴が見て興奮してたって」
「やめてくれ!」
「なんだよ 一丁前に」

言い返せない自分を恥じた

妹が高校卒業と同時に家を出て行ってホッとした
一緒に住もうなんて言われたら困ったからだ

大した金額ではないが妹に仕送りした
もうすでに返してもらったが感謝され
また自己嫌悪に苛まれた

「おまえから聞いたって言わねぇよ」
「そんなのバレバレだよ」

どうしてこんな父親の下に生まれてきたのだろう

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