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私と息子の新しい関係(1) 「黙っていて悪かった」

「黙っていて悪かった」

夫はあっけなくそう言った

私に黙って半年前に会社を辞めて
大学時代から付き合いのある友人たちと
会社を立ち上げたらしい
それも海外マーケットを見据えて
しばらく日本に帰ってこないというのだ
外資系の企業に勤めていたので
元々そういう傾向はあったが
早くても息子が大学卒業してからだと思っていた

「一緒に来てくれなんて言わない
離婚されても仕方ないと思ってる」

そんな勝手なことを言われても
耳に入ってこない

「どんなことになってもマサヒコのことには
責任取るつもりだから 心配しないでほしい」

「ちょっと待ってよ」
「あぁ」
「離婚なんてするわけないでしょ」
「・・・ありがとう」

息子は高校受験を控えた中学3年生
まだ永住先も決まらないうちに
夫についていくのはリスクがありすぎる

私は決心せざるをえなかった

「お母さんの言うことちゃんと聞けよ」
「う、うん」
「反抗期だからってお母さんを
泣かせるようなことがあったら
怖い先輩を家に送り込むからな」
「あなた何言ってるのよ」

息子はもう夫にも私にも懐いていない
なので寂しいのは私だけだ

「週1回はTV電話で家族団らんしよう
通信が出来ない場合は仕方ないけど」
「TV電話のやり方はマサヒコに
教えておいてね 私はパソコン触れないから」
「あぁ わかってるって」

出国まで2週間はあったが
その間も夫は忙しくしていて
家に帰ってきたのは3日間だけだった

ただ家に帰った時は疲れた顔も見せずに
私を抱いてくれた それも今まで以上に
優しく長い愛撫で・・・何度も私は絶頂を迎えた


「じゃ 行ってきます」
「頑張ってね」
「マサヒコも何か言ってくれよ」
「行ってらっしゃい」
「TV電話ではもう少し話してくれよ」

息子はうなずいた
なんとも思ってないわけはなさそうだ
私は少しホッとした

そんな息子のことを考える余裕があったのは
最初の頃だけだ

夫がいない寂しさが日を追うごとに増してくる


私は早乙女マサミ 41才
夫はカズヒコ 36才

夫が大学に通ってる時に知り合い
付き合いはじめたが
1年も経たずに私は妊娠してしまった
もちろん避妊には気をつけてたつもりだが
盛り上がってミスをしてしまったのだ

夫の両親は5才も年上の私を疑った
結婚するために妊娠したのではないかと

親戚の集まりには息子のためを思って
行くようにはしていたが長居はしなかった
夫が私に気を使ってくれたのだ

息子の名前はマサヒコ
私たち2人の名前を合わせてつけた
もし弟か妹が出来たらどうしようと
話していたが結局妊娠することはなかった

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