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非常識-たぬきの婿入り-(2) 「行って参ります!」

「サチコが昼ごはん持って来てくれるって」
「そうなんですか 楽しみだなぁ」
「ちょっと私より料理うまいみたいに言わないで」
「そういうつもりじゃないですよ」
「ハハハッ 冗談よ それくらい私もわかってるし
家庭科とか全般的に得意だったからね サチコは」

サチコさんにはミホちゃんという娘がいる
他にも息子さんが2人いるが地元を出ているので
まだ会ったことはない

ミホちゃんとカオリは幼なじみではあるが
そこまで仲がいいわけではないようだ
話を聞いた感じではライバルといったところだろうか

「ミホってさ 演技がうまいのよね」
「演技?」
「そう 男を惑わす演技っていうか」
「あぁ そういうのか」
「でも嫌いじゃないんでしょ そういうの」
「えっ!?」
「だから あなたもこういうのとか」

上目使いでカオリは私を見つめてきた

「あっ まぁ そうだな」
「それに私より胸も大きいから
そういう服もわざと着てるしさ」

言いたい放題だ
正直心の中ではカオリも同じようなものだよと
思っているが口に出しては言えない
怒らせるとあとが大変だからだ

夜の生活はカオリの気分次第だ
私がしたいと思っても拒否されれば終わりだ
カオリの体は中毒性があって
結婚してよかったと思ったのは
はじめてカオリを抱いた時だった


「行って参ります!」

まるで戦場にでも向かうかのように
大げさにポーズを取った

「ハハハッ 本当ススムさんって面白いわ」

弟が出て行ってから店を開ける準備をする
ただ店の前を掃いたりがメインで大したことはない
前職が営業だったのでこののんびりとした
仕事ペースにはじめは慣れなかった
すぐ終わらせてしまっていたのだ

「ダメよ こういうところも
意外と見られてるものなんだから」
「はっ はい」
「心の休息に来てるんだから
セカセカした姿なんて見たくないのよ
あと近所の人と話すのもいいわ」

義母の言うことはもっともだ
それ以来ゆっくり時間をかけて
掃除をするようになった

カオリは昨日の夜に出て行ったが
ここ1ヶ月ほど夜の生活もごぶさたで
私はかなりたまっていた
もちろんひとりで抜いたりしてるが
それでも頭の中が悶々としてくる

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