姉の秘密(3) 「結婚の時に約束したじゃないの!」
「遅いな」
「私も帰らないと」
ガラガラッ
「やっと帰ってきた」
「お祖父ちゃん!」
「ありゃ メグミ来てたのか」
「何言ってるの この間電話で喜んでたのに
まさかボケちゃった?」
「こらっ メグミ」
「ハハハッ 冗談冗談」
「すまんな 本当に忘れてて
いつものスナックで歌ってたんだ」
「私も帰らないと」
ガラガラッ
「やっと帰ってきた」
「お祖父ちゃん!」
「ありゃ メグミ来てたのか」
「何言ってるの この間電話で喜んでたのに
まさかボケちゃった?」
「こらっ メグミ」
「ハハハッ 冗談冗談」
「すまんな 本当に忘れてて
いつものスナックで歌ってたんだ」
「まさか飲んでないよね」
「外では飲まないって アツシは細かいな」
「父さんの体の心配してるんだろ」
「わかってるさ」
ささやかな誕生日パーティをした
「本当は盛大にやりたかったんだけど
父さんの体調も日によって違うし」
「十分だよ みんな集まってくれて」
「集まったのは姉ちゃんだけだよ」
「ハハハッ そうよ シュンも家に置いてきたし」
「じゃあ準備出来たら電話して」
「う、うん」
そういって姉は帰っていった
うちの両親の関係は冷えきっている
そもそも僕が祖父の世話をすることにしたのは
2人が離婚でもしそうな勢いでケンカしていたからだ
「結婚の時に約束したじゃないの!」
「それはそうだけど・・・」
母とは義理の親の介護はしないと
結婚の時に約束してたようだ
本当は同居も嫌がってたようだが
祖母が亡くなって落ち込んでる祖父を
父が勝手に連れてきた
「同居とは訳が違うわ」
「わかってるって」
「もう子供も大きくなったし
私はガマンなんてしませんから」
「待てよ おまえ 飛躍しすぎだろ」
祖父の入院中の2人のやりとりを
階段越しに聞いて僕は決心したのだ
「僕がお祖父ちゃんの面倒見るよ」
「まだ就職したばっかりじゃないか」
「だからいいんだよ 別にやりたかった
仕事でもないし」
「おまえも止めろよ」
「アツシ・・・ごめんね」
僕の気持ちを酌みとってくれたのか
まだ離婚はしていないが結局同じだ
誰かがいる時以外は2人で話をしたりしない

「外では飲まないって アツシは細かいな」
「父さんの体の心配してるんだろ」
「わかってるさ」
ささやかな誕生日パーティをした
「本当は盛大にやりたかったんだけど
父さんの体調も日によって違うし」
「十分だよ みんな集まってくれて」
「集まったのは姉ちゃんだけだよ」
「ハハハッ そうよ シュンも家に置いてきたし」
「じゃあ準備出来たら電話して」
「う、うん」
そういって姉は帰っていった
うちの両親の関係は冷えきっている
そもそも僕が祖父の世話をすることにしたのは
2人が離婚でもしそうな勢いでケンカしていたからだ
「結婚の時に約束したじゃないの!」
「それはそうだけど・・・」
母とは義理の親の介護はしないと
結婚の時に約束してたようだ
本当は同居も嫌がってたようだが
祖母が亡くなって落ち込んでる祖父を
父が勝手に連れてきた
「同居とは訳が違うわ」
「わかってるって」
「もう子供も大きくなったし
私はガマンなんてしませんから」
「待てよ おまえ 飛躍しすぎだろ」
祖父の入院中の2人のやりとりを
階段越しに聞いて僕は決心したのだ
「僕がお祖父ちゃんの面倒見るよ」
「まだ就職したばっかりじゃないか」
「だからいいんだよ 別にやりたかった
仕事でもないし」
「おまえも止めろよ」
「アツシ・・・ごめんね」
僕の気持ちを酌みとってくれたのか
まだ離婚はしていないが結局同じだ
誰かがいる時以外は2人で話をしたりしない


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